風間の後に岩下を選択すると追加シナリオルートが発生
《1》あなたはどう?人を騙す側かしら?それとも騙される側かしら?
《2》人の注目を浴びる人間ほど、そういうタイプが多いように思えるの。あなたは、どう?人の注目を集めるタイプかしら?
通常シナリオの岩下6話目→7話目[地下格闘クラブ]を通過し、タイトル画面に戻ったら新しくゲームを始め、その周回で岩下明美を選択すると(順番は何番目でもよいが、途中の分岐に影響する場合がある)[岩下版 飴玉ばあさん]が発生する。
去年一年生として入学してきた八尾亜希子と芽衣子はピアノの才能に優れた双子の姉妹だった。亜希子がクールで真面目な性格なのに対して妹の芽衣子は明るく社交的な性格であり、二人は双子ならではの技でみごとな連弾を行っていたが、ある時それぞれソロでコンクールに出場することになる。姉の亜希子は常日頃、妹よりも才能があると自負していたが、コンクールでは妹の方が良い成績をとってしまい、彼女は妹を憎むようになってしまった。
亜希子さんは、考えたわ。芽衣子さんをどうしたら、懲らしめられるのか。
亜希子は芽衣子の指を潰そうと画策したが、寸前で思いとどまる。しかし、悪魔のいたずらなのか、結局芽衣子の指は事故で潰れて使い物にならなくなり亜希子の願いは遂げられた。だがピアノを弾けなくなっても明るく接してくる芽衣子に苛立ちを隠せなくなった亜希子は、芽衣子に自分の本当の思いをぶちまけてしまい、そのショックで芽衣子は自殺してしまう。芽衣子が亡くなった後、亜希子はピアノに没頭するが才能は伸びず、なぜか芽衣子が失った指と同じ所が壊死してしまい、彼女の精神は壊れてしまった。ある日講堂を訪ねたクラスメイトの指を噛み切った後、亜希子は消息を絶った。
亜希子は「殺人クラブ」の噂を聞き、その噂通り、殺したい相手の名前の書いた赤い紙をイチョウの木に結ぶようになった。しかしその紙を芽衣子に見られてしまい、もみ合いの末、芽衣子を屋上から落として死なせてしまう。芽衣子の死後、亜希子のピアノを腕は格段に上がっていった。ある日、帰宅途中に呼び止められた刑事の話から、実は自分は芽衣子であり、あの時屋上から落ちて死んだのは亜希子の方であったことが判明。芽衣子はそのまま屋上に赴き、そのまま地面へ落ちていった。
《1》ひょっとして坂上君、あなた、演劇に興味が沸かないのかしら?
《2》じゃあ、坂上君が好きな演劇の種類って、どんなジャンルかしら?
残念を通り越して腹が立つわね、と岩下の機嫌を損ね、話が終わってしまった。
実力不足でずっと脇役しか演じられなかった佐渡美香は、ある日ついにヒロインの座を手に入れることに成功した。彼女の演劇の才能は次第に開花していったが、作品の中にある狂気に忠実でありたいという思いが強すぎ、本番の日、原作である坂口安吾の「桜の森の満開の下で」と同じような最期を迎えてしまう。
実力不足でずっと脇役しか演じられなかった佐渡美香は、ある日ついにヒロインの座を手に入れることに成功した。演じるのは「竹取物語」のかぐや姫。そして本番の日、かぐや姫が月へ帰るシーンを迎えると、本物の宇宙人が現れ佐渡を星へ連れて行ってしまった。佐渡は宇宙人の血を引くものだったのだ。岩下が語り終わると、風間がその続きを語りだした。
実力不足でずっと脇役しか演じられなかった佐渡美香は、ある日舞台の上で自主トレーニング中に、次の劇のヒロインになれるなら、なんだってする、という神頼みをした。すると、ヒロイン役の子が突然亡くなってしまい、代わりの人を決めるオーディションでついにヒロインの座を手にすることができた。その後彼女は『呪いの舞台』という噂話を耳にする。講堂にある舞台の上で本気の願い事をするとなぜか叶えられてしまうのだが、願いを叶えられた人は死を迎えてしまうのだと。そしてその噂話どおり、佐渡は舞台の上で謎の死を遂げた。
岩下と同じクラスに犬村秋保と椎名舞という仲の良い女の子がいた。しかし椎名は先天的に重い病に身体を蝕まれており、次第に体調が悪化し入院することになる。犬村は必死に看病するが、ある日の授業中、真っ赤な血とともに、長い髪の毛を吐き出した。犬村は椎名の髪の毛だと思ったようだが、そんなことは普通起こりえない。
《1》あなたは何が原因だと考えるかしら?
《2》犬村に相談され椎名の見舞いに行った岩下が見たのは両足のない椎名と、その椎名の両足を持った犬村の姿だった。椎名は犬村と同じ一つの存在になりたいと願っていたのだ。
あなたはそんな二人のことを、どう思うかしら?
あなたはちゃんと私の話を聞いていたの?と岩下が坂上を責めると、坂上は口から血と長い髪を吐き出した。私を裏切った罪の重さを思い知るがいい、と言い放つ岩下だった。
椎名と一つになることに抵抗があった犬村は岩下に助言を求め、その助言の通り、椎名を殺してしまった。そして犬村もその三日後に首を吊って自殺してしまう。語り終わった岩下は、彼女たちは素晴らしい愛情表現の方法を教えてくれたといい、家族、友人、いいよる男たちと一つになったと語った。そして一目見て気に入った坂上とも一緒になると決めたのだった。
吐血を理由に椎名と同じ病室に入院した犬村。やがて椎名の身体は犬村へと次第に移り、ついに二人は一つの身体となった。
佐野明子は奥手な女子生徒だったが、好きだったクラスの男子生徒に告白し、交換日記をするようになる。しかし、やがて交際相手は、彼女に別れ話を切り出し、その三日後、彼女は投身自殺をしてしまった。
……あんた、彼女が自殺したことについて、どう思ってるの?
交際相手は佐野明子の自殺後、交換日記をとっておいたが、どこにしまっても机の上に置かれ、彼の一日の行動が記録されるようになり精神的に参ってしまう。そしてある日彼はトラックにはねられ亡くなってしまうが、棺桶の中で彼は例の日記を大事そうに抱えていたという。
交際相手は佐野明子の自殺後、交換日記を捨ててしまうが、どこに捨てようと燃やそうと必ず彼の元へ戻ってきた。だが日記のページがなくなると不思議と日記は届かなくなり、その後、彼は別の女子生徒、中田洋子と付き合うようになる。だが、中田の雰囲気や仕草などが佐野と似ているような気がならない。ある日、彼はまわりのものすべてに佐野の気配を感じ、どこに逃げても彼女の影が付きまとうようになった。彼はそのまま行方不明になってしまったという。
※通常シナリオの7話目[地下格闘クラブ]を通過して新しくゲームを始めた時、岩下明美を選択すると出現するが、一番目か二番目以降かで途中の分岐に影響する。
《1》ところであなた、ここにいる語り部の六人の中に、面識のある人はいるかしら?
《2》坂上君、あなた……『飴玉婆さん』の話は知っているかしら?
《3》どう?気味の悪いお婆さんでしょう?
《4》それで、飴玉婆さんの話は、ここにいる誰かから聞いたのかしら?
《5》岩下と同じクラスに野々宮亜由美という生徒がいた。彼女は隣のクラスの今野英俊と付き合っており、休み時間毎に彼は彼女のクラスに来ていたのだが、ある時パタリと来なくなってしまったという。
一体どうしてだと思う?
《6》今野は飴玉婆さんの飴玉に魅せられてしまい、もう一度食べたいという願望で頭が埋め尽くされてしまっていたのだ。
そんな今野君は一体どうしたと思う?
《7》いいこと?よく聞いてちょうだいね。あなた……『飴玉婆さん』の話は知っているかしら?
《8》もう一度だけ聞くわ。坂上君は『飴玉婆さん』の話を知っているかしら?さぁ、正直に答えてちょうだい
《9》岩下と同じクラスに野々宮亜由美という生徒がいた。彼女は隣のクラスの今野英俊と付き合っており、休み時間毎に彼は彼女のクラスに来ていたのだが、ある時パタリと来なくなってしまったという。
一体どうしてだと思う?
《10》今野は飴玉婆さんの飴玉に魅せられてしまい、もう一度食べたいという願望で頭が埋め尽くされてしまっていたのだ。
そんな今野君は一体どうしたと思う?
《11》……ところでどう、坂上君。飴玉婆さんの話、もっと聞きたいかしら?
《12》高木ババアの話をしようとする岩下だったが、坂上はすでに高木ババアの噂は知っていると言った。
あら、そう。知っているの。高木ババアの噂は、有名ですものね。それで、その噂は誰から聞いたの?
坂上は岩下にカッターナイフで左耳を切り取られ、さらに襲われてしまった。
今野がバイクの事故で右足を折ってから、野々宮は献身的に彼のそばにいるようにした。しかし、それをきっかけに彼女の中にある悪意が芽生えてしまう。野々宮は今野を自分だけのものにするために、彼が彼女から離れられなくなる『魔法の飴』を自作し、飴玉婆さんの飴だと偽って彼に食べさせるようになったのだ。
飴玉婆さんは一度飴を渡した人物の前には現れないと言われていたため、今野は野々宮に飴玉婆さんと会って飴をもらうように頼んだ。しかし、彼女が何度校門の前に立っても飴玉婆さんは一向に現れなかった。そこで彼らは飴玉を貰った人間を見つけて強奪することにしたのだ。今、飴玉婆さんの飴は、死を呼ぶ飴だという噂に変わってしまったという。
今野は毎日校門で飴玉婆さんを待ち続けたが、一向に現れないため、自分が貰えないなら貰った人から貰えばいいと考えるようになった。しばらくして学校では通り魔が出るようになったという。もちろん通り魔の正体は彼である。
今野の様子がおかしいと思った頃、野々宮は偶然飴玉婆さんと出会い、彼女の片目と交換に飴玉婆さんの飴を貰い今野に渡すようになった。しかしそのうちに貰った飴玉も底をついてきたため、野々宮は飴玉の原材料である人間の眼球を集めるため、殺人を犯すようになる。ある日、野々宮が眼球集めの殺人をしていると、誤って今野を刺してしまった。今野を失った野々宮は首を吊って自殺したという。最近では飴玉婆さんより百目少女という都市伝説が有名となっているようだ。話しが終わった後、坂上が後ろを振り返ると……。
今野は同じ部活の三浦と付き合うようになり、野々宮は学校に来なくなってしまう。しかし今野は毎日野々宮のところへ怪しげな飴を手土産に見舞いに行った。やがて野々宮はその飴のせいで死んでしまったが、その頃から飴玉婆さんの噂が流れるようになったという。
野々宮は片目と交換に飴玉婆さんの飴を貰い今野に渡すようになった。しかし貰った飴がなくなると、野々宮は飴玉の原材料である人間の眼球を集めるため、殺人を犯すようになる。ある日、岩下が偶然飴玉婆さんと出会い飴を貰うと、後ろから野々宮に声をかけられ飴を渡すようにお願いされた。野々宮からこれまでの話を聞いた岩下は、彼女の力になってあげると約束する。
岩下が話し終わると、野々宮が七人目として部室にやってきた。これからみんなを飴玉の材料にするために……。
今野は飴玉婆さんを探したが、どこを探しても見つけることができなかった。それから学校で通り魔の噂が立ち始める。一人で学校の周辺を歩いていると、どこからともなく靴音が近づいてきて「飴玉をよこせ」と肩を掴まれるらしい。言われた相手は腹を刺され飴玉の代わりに目玉をえぐられて奪われるという。
話が終わると坂上の背後から足音が聞こえて来た。
野々宮は今野のために飴玉婆さんの飴を渡すようになったが、そのうちに自分も飴玉婆さんの飴を食べてみたくなり、その味に魅せられてしまう。飴玉の材料は目玉なのだが、今野の目玉ならもっとおいしいに違いないと思い、野々宮は今野の目を奪おうとしたという。
話が終わると岩下が坂上に近づき、その目玉を奪った。
坂上は昨日飴玉婆さんから飴玉を貰っていたのだ。そして婆さんから、心のキレイな子が食べれば一つで満足し、その子を幸せに導くが、心の歪んだ子や心に鬼を飼っている子が食べると飴の持つ魔力に魅入られてしまい人を殺してでも飴が欲しくなってしまうという話を聞いた。坂上がポケットから飴を出すと、新堂が飴を掠め取って食べてしまった。
やがて学校の近くで両目をえぐられた殺人事件がおこり、新堂は行方不明になった。
矛盾した答え方をしたため、馬鹿にされたと思った岩下にカッターナイフで刺されてしまう。
坂上は入学して間もない頃に、新堂に突然高木ババアの話を聞かされていたのだ。しかし、その話を誰にも話していなかった。その事を言うと、岩下の声が高木ババアの声に変わり、坂上は殺された。「ちゃんと十人に話をしない子は、きちんと代償をもらいに行くからね」
部室に突然倉田恵美がやってきた。本当は日野が七人目を務める予定だったのだが、どうしても参加したかった倉田は日野を亡き者にしてきたのだった。
岩下が高木ババアの話をしようとすると新堂が止めに入った。そして他の語り部たちもそれに同意した。なんと集まった6人は全員高木ババアの話を用意してきたのだ。結局坂上は6つの高木ババアの話を聞くことになってしまい、自分もそれを話すために、「学校の七不思議」ならぬ「高木ババアの六つの話」を新聞に載せることにした。