《1》あなたは、人に裏切られたことあるの?
《2》逆にあなたは今までに人を裏切ったことはあったと思うかしら?
《3》今の私の話を聞いても、そう言える?あなた、本当に人を裏切ったことはないの?
《4》(これまでに福沢の話を聞いているかどうかで分岐する)
《5》ねぇ、愛し合う二人に終止符が打たれる場合、あなたはどんな理由が多いと思うかしら?
《6》あなたは、秘密主義なのか深い傷を負っているのか、良ければ教えてもらえるかしら?
※メインシナリオである[偽りの愛]のあらすじは、小説版もしくはVNV(ビジュアルノベルバージョン)「学校であった怖い話」などに収録されている話と同じであるため割愛します
あなたは、誰が一番悪いと思う?いったい、誰のせいでこんなことになってしまったんでしょうね。
※選択肢以降のテキストは小説版、VNV等と同じであるため割愛します
岩下が放課後残っていると本田がやってきて、佐藤は自分のところにいる、と言ってきた。本田に連れられて家に行くと、そこには皮だけになった佐藤の死体があった。本田は佐藤の死体をお通夜の夜に盗んできてしまったのだ。今でも本田は学校に通っているらしい、染みついて離れない腐臭を漂わせながら。
あなたの命って、いくらなのかしら?正直に答えてほしいの。
命の大切さを説く生物教師、塚本明の教え子である中間正平は、命の価値というものを知りたくなった。しかし「先生の値段はいくらですか?」と聞いても相手にされないため、彼は自分でそれを調べることした。睡眠薬で眠らせて拘束した先生に、様々な凶器を突き刺し、どの値段の凶器で死ぬのか、という実験を行ったのだ。
命の大切さを説く生物教師、塚本明の教え子である中間正平は、命の価値というものを知りたくなり、塚原先生に理科の実験で使用している解剖用のカエルがいくらするのかを聞いてみると、塚原先生は、知り合いの業者から分けてもらっているのでタダみたいなものだと答えた。今まで尊いと思っていた命の値段がタダと知った中間は「僕には生きている価値はありません」と遺書を残して自殺してしまった。
命の大切さを説く生物教師、塚本明の教え子である中間正平は、命の価値というものを知りたくなり「あなたの命を売ってください」というビラを学校中にばら撒いた。そんな彼のもとに早乙女弘樹という男が現れ「おれの命をいくらで買う?」と聞いてきたのだが、命の値段がわからない中間が返答に困ると早乙女は「命を買わなければ殺す」といって中間を追い回すようになった。殺されるくらいなら自殺したほうがましだ、と追い詰められた中間は首をつろうとしたが、その瞬間、命に値段はつけられないものだということにようやく気が付いた。実は早乙女は数年前に自殺した少年だったのだが、彼は命の尊さを教えるために現れたのか、それとも中間を道連れにするために現れたのか……。
《1》あなた、人形という言葉を聞いて、今どんなものを頭に思い浮かべたかしら?
《2》自分のことを侮辱したのではないか?という岩下。
《3》昔の卒業生に酒井聖美という目立たない生徒がいた。彼女には、不気味な人形を持っている、という噂があり、それを聞きつけた隣のクラスの宮田弘江は、酒井の人形を見せてもらいに彼女の家を訪れる。酒井の家はお金持ちであったようで、部屋のガラスケースには年代物の人形が所狭しと飾られていた。しかし酒井の可愛がっているエレーヌという人形は今は見ることができないといわれ、宮田は酒井の家に泊まるように誘われる。そしてその夜、宮田がベッドに入ると、部屋の中から物音が聞こえてきた。
……ねえ、坂上君。こんな音が本当に聞こえてきたら、怖いわよね?
岩下に、女性に偏見を持った人間とはこれ以上話したくない、と言われ、話が終わってしまった。
昔の卒業生に酒井聖美という目立たない生徒がいた。彼女には、不気味な人形を持っている、という噂があり、それを聞きつけた隣のクラスの宮田弘江は、酒井の人形を見せてもらいに彼女の家を訪れる。酒井は自室の押し入れから『桃ちゃん』という古ぼけた市松人形を取り出し宮田に見せたが、その口元には黒い物がベットリとこびりついていた。酒井は自分の血をその人形にあげていたのだ。胸をナイフで傷つけ、まるで授乳をするように。
物音に気が付いた宮田が部屋の明かりをつけると、音のした方向には黒い棺桶のような箱があり、中から不気味なアンティークドールが出てきた。その口元には赤黒い塊がこびりついており、口の中には鋭く光る二本の牙が……。それから宮田の姿を見たものはいないらしい。
怖くなった宮田はそのまま布団を被って眠ってしまうことにしたが、深夜になって息苦しくなり、目を覚ますと不気味な顔をした人形が彼女を押さえつけていた。人形は二本の牙が光る大きな口を開け、宮田の首筋へ顔をうずめていった……。
岩下は、話したこともない相手に恋をしたことがあるかどうか聞いてきた。
《1》どう、そういった経験はないかしら?
《2》真面目だが夢見がちな室戸葵は、よく窓際の席からグラウンドを眺めて過ごしていた。そのうちにグラウンドで体育の授業を受けている、ある男の子に恋をするようになる。しかし、席替えで廊下側の席になり、もう窓の外を見られなくなった室戸は、今度は想像の世界で彼の姿を見るようになり、そのうち、その想像の世界の中の彼に告白をしようと思い立ったという。
坂上君は、もしこんな子に想われていたらどう感じるかしら?
想像の世界で彼に告白をしようとした室戸だったが、そこに見知らぬ女の子が現れ彼に告白しようと近づいてきた。嫉妬にかられた室戸がその女の子の背中を睨みながら、燃えてしまえ!消えてしまえ!と念じると、現実の室戸自身の背中から激しい炎が吹き上がり、上半身にひどい火傷を負うことになってしまったという。
想像の世界で室戸は彼に「好き!あなたが好きです!!」と告白した。その時、彼はボールを校門の外に取りに行くところだったのだが、現実の世界の窓の外から車のブレーキ音と衝撃音が響いてきた。現実の世界でも彼はボールを取りに行く途中で、そこで自動車に轢かれてしまったのだ。轢かれる前、彼は誰かに呼ばれたように辺りを見回していたという。
想像の世界で室戸は彼に「好き!あなたが好きです!!」と告白した。すると彼が手を振ってくれたため、彼女は窓を開け、もう一度大きく手を振り返した。しかし彼女はそこでバランスを崩し、窓の外へ落下してしまった。そして現実の彼女も、想像の世界で起こった事故と同じように頭から血を流して倒れたのであった。
転校生の高瀬美香はとても良い匂いのするポプリを自作し持ち歩いていた。クラスの女の子は彼女の作ったポプリをもらっていたが、その中の一人、弘前歩美は負けず嫌いで、高瀬以上のポプリを作ってみんなを羨ましがらせたいと考え、高瀬の作るポプリの秘密を知るために、彼女を尾行した。ところが、高瀬は住宅街を抜け薄暗い森の中まで入っていくようだ。
《1》ねえ、彼女はどうしたと思う?まだ高瀬さんの後をつけるかしら?それとも、あきらめて引き返す?
《2》弘前が後をつけると、高瀬は一軒の山小屋のような家に入っていった。どうやらそこか彼女の家らしい。そして弘前がその家の中を覗こうとすると、黒いローブを被った人物が家から出てきた。黒いローブの人物は家の裏手の小屋に入ると、一羽の雄鶏をくびり殺した。動揺した弘前はもう帰ろうかと考えたが……
そうよ、今ならまだ引き返すことができるわ……。
《3》……本当に?本当にその先を知っても後悔しない?
《4》弘前は踏みとどまったが、うっかり音を立ててしまい、黒いローブの人物が近づいてきた。
《5》弘前は黒いローブの人物につかまった。黒いローブの人物は高瀬で、彼女は弘前を家に誘いお茶を出してきた。
弘前さんはカップを口に近づけたわ。この先、彼女は本当に飲んだと思う?
弘前は追跡をあきらめて引き返すことにした。そして後日、その判断が正しかったことを知る。数日後、あの森で女子高生のむごたらしい他殺体が発見されたのだ。あそこで帰らなかったら彼女も同じ目に遭っていたかもしれない。そして高瀬も同じ頃行方不明となった。彼女も殺された女子高生と同じ目にあったのか、それとも彼女が……。
お茶を飲んだ弘前は気を失い、目を覚ますと胸から下を土に埋められていた。周りを見渡すと同じように首から下を埋められた人が目に入った。彼女は高瀬の作るポプリの材料となる薔薇の養分になったのだ。
弘前はいきなり後頭部を殴られ、気が付くと両手を鉄の枷に嵌められ天井から吊るされていた。やがて高瀬がやってくると、彼女はナイフで弘前の背中の皮膚を剥がした。若い女の皮膚からとれる脂は最高の香料の材料なのだという。高瀬は黒魔術を得意とする魔女だったのだ。半年後、高瀬の家の森の近くでは、全身の皮膚を剥ぎ取られた女の子の死体が発見された。
《1》坂上君は、もう図書室には行った?
《2》毎日図書室で本を読んでいた浅海恵子は、同じく毎日図書室にいた鍋島香織に話しかけられ知り合いになる。馴れ馴れしく話してくる鍋島を浅海は疎ましく思っていたが、次第にそんな彼女に好意を持つようになった。しかし、ある時を境に、鍋島は図書室に来なくなる。
ねえ、あなたは鍋島さんみたいな女の子の事、どう思う?
《3》鍋島には萩野聡史という恋人ができたのだった。二人はいつも仲睦まじく本の話をしながら肩を並べて帰って行った。浅海はそれを知ってどんな気持ちだったろう?
ところで、この二人の恋は、果たしてうまくいったと思う?
ある日鍋島が突然二人の友人を引き連れて浅海の前に現れ、コックリさんをやろうと誘ってきた。実はコックリさんに取り憑かれた二人の友人を助けるために浅海を犠牲にしようとしていたのだ。浅海は鍋島の態度にすっかり冷めてしまい、また一人で本を読むようになった。
鍋島は病気で学校を休んでいた。浅海が彼女の家へ見舞いにいくと、そこにはお腹が大きく膨らんだ鍋島の姿が。鍋島は浅海と本の話をするために本を食べて内容を覚えようとしていたのだ。浅海の制止を振り切り本を食べる鍋島だったが、遂にそのお腹がはちきれ、沢山の活字があふれ出て来た。
鍋島と荻野は旧校舎の入り口で心中しているところを発見された。その後、荻野の両親に責め立てされた鍋島の両親も、旧校舎の入り口で自殺してしまう。それ以降、その付近が白く光るという噂が立った。好奇心の強い男、山田卓郎はその噂の真偽を確かめるために夜の旧校舎に忍び込んだが、体中の血を抜かれて失血死してしまった。彼の身体のあちこちには四つの歯形が残っていたという。
もともと控えめで聡明な女性が好みだった萩野は、次第に鍋島から離れていってしまう。ある日、旧校舎の裏手で首のない萩野の死体が見つかり、同時にその生首をお腹に埋め込み、ふらふらと歩いていた鍋島が警官に取り押さえされた。
岩下のクラスメイトである相田瑞穂は図書室で『黒と赤の魔道書』という本を見つけた。その本は未完の本で、手にした者にそれを完結させる権利が与えられ、完結させると大金持ちになれるらしい。ただし、その本は血で書かなければならないという。
《1》……坂上君は相田さんの話を信じられるかしら?
《2》相田は自分の弟、母、父を犠牲にし、その血で本を書き続けたが、まだ完成することはなかった。
それで、彼女は執筆を続けたと思う?
《3》相田は犬や猫などのペットを犠牲にし、その血で本を書き続けていた。
……ねえ、相田さんは『黒と赤の魔導書』を完成させることが出来たと思う?
相田は本を完成させる為に次々と殺人を続けたが、悪魔の力が及んだせいか、それが発覚することはなかった。そしてある日、ついに本が完成したといい、岩下を家に招いたのだが、相田は、本を完成させるには大切な人の生贄が必要なのだと、岩下に襲いかかった。相田はすでに悪魔に取り憑かれていたのだ。しかし事前に『黒と赤の魔道書』について調べていた岩下は、用意していたライターで本を燃やし、悪魔を撃退した。
血を搾り取る家族がいなくなってしまった相田は、自分の血で書き続けることにしたが、次第に衰弱し学校にも来なくなった。その後彼女の姿を見かけた人はいないという。
相田はそれから学校に来なくなり、時折岩下のもとへ、うちへ来て、という電話がかかってくるのだという。岩下は最後に、最近下校途中の生徒を狙った通り魔が現れるので気をつけた方がいいと忠告してきた。
相田は罪のない多くの動物を殺してしまったため、その動物の怨念に捕らわれたのか、犬のようになってしまった。
ある日を境に相田は学校に来なくなり、同時期に四足で徘徊する少女の噂が立ち始めた。夕暮れになると奇声を上げながら、擦り切れたセーラー服の女の子がゴミ箱の残飯を漁っているという。