藤村正美・第2話


攻略のヒント

分岐によって[河合と真壁]、[吉村先生と足の幽霊]、[ライバル上杉の死]の三種類のシナリオに分かれるが、[吉村先生と足の幽霊]の話は最後まで進めると[河合と真壁]の話へつながるようになる。ゲームオーバーはない。

シナリオパターン

正美の病院に、河合さんという将来を嘱望されたバレリーナが両足を骨折して入院してきた。

河合さんは、とても難しい患者さんに見えました。あなたも、同意していただけるでしょう?

  1. 大変な患者だと思う→ある日、見舞いに河合の恋人である真壁がやって来た。
  2. そうでもないと思う→[ライバル上杉の死]へ

真壁のおかげで河合には笑顔が戻り、あとは回復を待つばかりとなったが、そんなある晩、河合は足だけの幽霊を目撃してしまう。

あなたがもし、こんな不思議な体験をしたら、どうします?

  1. 自分で調べてみる→[河合と真壁]へ
  2. 医者に相談する→[吉村先生と足の幽霊]へ

ライバル上杉の死

ある日、河合と同じバレエ団の上杉が河合を見舞いに来た。ライバルである上杉を見て、河合は悔しく思ったが、それを現わすまいと心に決めた。

次の日、河合は上杉が亡くなったという知らせを聞いた。河合を見舞った帰りに、駅のホームから線路に落ちたらしい。上杉の遺体の背中には足跡がついているのが発見され、誰かに蹴り落とされたのではないかと大騒ぎになった。しかし、その足跡は裸足であり、目撃者もいなかったという。やがて河合が上杉を突き落としたのでは、という噂が流れた。だけど河合は入院しており上杉を突き飛ばすなんてことはできるはずがない。

あなたも、そう思うでしょう?

  1. 思わない→正美の病院には、裸足の足の霊が出るという噂が流れるようになった。(次の人の話へ)
  2. 思う→河合は退院した後、バレエ団の振り付け師として活躍しているそうだ。(次の人の話へ)

河合と真壁

足だけの幽霊が河合の病室へやってくると、彼女のギプスに重なって消えてしまった。足の幽霊にとりつかれた河合は屋上へ連れていかれ、屋上から落とされそうになる。河合が助けを求めると、声を聞きつけた真壁がやってきた。

愛の力って、偉大ですわね。あなたには、恋人がいるのかしら?

  1. いる→[パンプスを投げる真壁]へ
  2. いない→[塩を投げる真壁]へ

パンプスを投げる真壁

真壁が河合に向かって、ボルドー色の地に黒いリボンタイのついたパンプスを投げつけると、ギプスから足の幽霊が抜けだし、パンプスを履いた後、消えてしまった。残されたパンプスの中には奇妙な形の石が入っており、河合はそれを持ち帰ることにした。次の日から、病院に足の霊が出ることはなくなったという。

面白かったかしら?

  1. 面白かった→そう、それはよかったですわ。(次の人の話へ)
  2. 面白くなかった→パンプスの中から見つかった石は、正美が持っているという。(次の人の話へ)※隠しシナリオへ

塩を投げる真壁

真壁が塩を投げると、河合は足を抱えるようにして、のたうちまわり、真壁に飛びかかってきた。体当たりされた真壁は腐りかけたフェンスにぶつかり二人は投げ出されるが、真壁は土台部分にしがみつき、腕を伸ばして、落ちそうになる河合を捕まえた。

これも、愛の力というのものかしら。

  1. そうだと思う→助かった河合は真壁を落としてしまう。
  2. そんなことはない→二人は落ちてしまうが、真壁は助かり、その後バレエ団に入って頭角を現した。入れ替わったのか?(次の人の話へ)

真壁の悲鳴を聞きつけた人々が集まってくると、河合は泣き伏して、真壁がいきなり飛び降りてしまった、といった。

なぜ私が、真実を知っているのか、教えてあげましょうか?

  1. 教えてほしい→正美はその時屋上で洗濯物を取り入れていた。
  2. 知りたくない→知りたくないのなら、いいんですわ。(次の人の話へ)

河合の姿が普通じゃないと感じた正美は、その様子を黙って見ていたのだという。

あなただって、そういう立場になったら、私と同じ態度をとるでしょう?とりますわよね?

  1. 同じ態度をとる→あなたも私と同じ考えの持ち主とわかって、嬉しいわ。(次の人の話へ)
  2. そんなことはしない→今日、何かが起こった時、あなたがどういう態度をとるのか見せてもらいましょう。(次の人の話へ)

吉村先生と足の幽霊

河合は担当の吉村先生に相談したが、吉村先生は「何かの見間違いでしょう。不安なら、次の当直のときに確かめてみましょう」と胸を叩いて笑った。

そして当直の日、吉村先生が夜の見回りに出ると、自分以外の足音が聞こえるのに気づいた。

《1》こんなことって、あり得るのかしら?

  1. あり得る→もう一つ、答えてくださるかしら。《2》
  2. あり得ない→それなのに、足音は確かに、近づいてくるのです。《3》

《2》それでは、どうして足音が、前や後ろから聞こえるんだと思います?

  1. 夜の病院は、音が反響するから→[沢山の足に囲まれて]へ
  2. 生きている者の足音ではないから→《4》

《3》足音の主は、どうも後ろから近づいてきているようだった。ひょっとしたら、吉村先生を追いかけているのかしら?

  1. そうだと思う→《4》
  2. 単なる偶然だと思う→[現れた非常口]へ

《4》怖くなった吉村先生は、近くの使っていない病室へ逃げ込んだ。それでも危険が去ったわけではない。悲観的な考え方をすれば、キリがないが。

あなたは、悲観的な方かしら?

  1. 悲観的→吉村先生は、カーテンの影に隠れた。《5》
  2. 楽観的→[心臓をとられた吉村先生]へ
  3. そのときどきで違う→《6》

《5》吉村先生が隠れると同時に、ドアから足の霊がすべり込んできた。足との距離は近づいてきている。

こんな緊張に耐えられます?

  1. 耐えられる→《6》
  2. 耐えられない→[落ちる吉村先生]へ

《6》足の霊は吉村先生の寸前で消えてしまったという。だけどこんな話、少しできすぎという感じもしますわよね。

あなたは、信じられるかしら?

  1. 信じる→[河合と真壁]へ
  2. 信じない→傷ついた正美は、一気にまくしたてると黙り込んでしまった。(次の人の話へ)

沢山の足に囲まれて

吉村先生は沢山の足の幽霊に囲まれ悲鳴をあげた。その声を聞きつけて、みんなが駆けつけたときには吉村先生は倒れており、目覚めた先生は元の人格をなくしていた。

その後の噂によると、病院が建つ前、その土地には小さな工場があり、重労働を強制した経営者は逃げようとする職員の両膝の骨を砕いて寮に放り込んでいたらしい。職員達は次々と病気になり、やがて亡くなっていった。その怨念が残っていたのだろうか。(次の人の話へ)

現れた非常口

追いかけられている、と感じた吉村先生は足を速め、先にあった非常口のドアを押し開けた。しかし、ドアの向こうには非常階段がなく、暗い空間が広がる真下には町並みが見えていた。そして吉村先生は何者かに背中を突き飛ばされ、落ちて死んでしまった。(次の人の話へ)

心臓をとられた吉村先生

吉村先生はベッドの下に隠れたが、ドアからやってきた包帯で顔を隠した女に見つかり、心臓を奪われて死んでしまった。(次の人の話へ)

落ちる吉村先生

たまらなくなってカーテンから飛び出した吉村先生に、足の霊が取りつくと、窓ガラスを突き破り、病室から落ちて死んでしまった。それ以来、足音の正体を確かめようとする者はいなくなったという。(次の人の話へ)

隠しシナリオへ

パンプスを投げる真壁]で話を終わらせ、最後の選択肢を「2.面白くなかった」とすると、[隠しシナリオ・石の話]へのフラグが立つ。

登場人物

河合 (グラフィック有り)
正美の病院の緊急外来にきた患者。将来を嘱望されたバレリーナだったが両足を骨折してしまった。
真壁 (グラフィック有り)
 
河合と将来を約束した男。背が高く生真面目そう。
吉村先生 (グラフィック有り)
河合の担当医。
上杉
河合と同じバレエ団に所属する同期のライバル。河合を見舞った後、駅のホームから落ちて亡くなった。

Last modified:2012.7.21.
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