ゲームオーバーの多いシナリオ。クリアして7話目に入るためには「死を招くベッド」に寝かせる人を選ぶ際に、石井か佐藤を選択すること。織田、姫川、戸部の三人はゲームオーバーになる展開にしかならないので注意。
石井か佐藤を選択すると、正美に、かわいそうな気がしませんの?と聞かれる。この時「1.そうかも」と答えると、戸部と病室に現れる看護婦の話になる。この話では、戸部みたいな人間はどうなってもいいでしょう、という正美に対し「2.思わない」と答え、死者と話すことができるという正美に「2.信じない」と答えることでクリアできる。
石井を選んだ際に「2.全然!」と答えると、ノコちゃんの話になる。この話では子供を「2.大好き」と答えるとクリアとなる。
(佐藤を選んで「2.全然!」と答えた場合はゲームオーバー)
選択例その1:(戸部と看護婦ルートの場合)
「1.聞こえる」→「2.石井さん」→「1.そうかも」→「2.思わない」→「1.思う」→「2.信じない」
選択例その2:(戸部と看護婦ルートの場合)
「1.聞こえる」→「3.佐藤さん」→「1.そうかも」→「2.思わない」→「2.思わない」→「1.そりゃあ、少しは……」→「2.信じない」
選択例その3:(石井とノコちゃんの場合)
「1.聞こえる」→「2.石井さん」→「2.全然!」→「2.大好き」
私たち看護婦のことを、どう思っているのかしら。天使?それとも不可思議な魔物?非科学的なことをいうと思うでしょうね。
《A》ただの冗談に聞こえるかしら。
《B》うちの病院でも七不思議なんてものが、ささやかれているの。その一つに『死を招くベッド』というのがあるんです。あら、そんな顔して。もしかしたら、今の話を馬鹿にしたんじゃありません?
《C》信じて欲しいわ。そうでないと、話しにくくなってしまいますもの。
《D》私には、あなたが笑ったように見えたのですけれど。
《E》謝った方がいいのかしら?
《野々村と死を招くベッド》
野々村という看護婦が夜勤の日、病院のすぐ前で玉突き事故が起こった。ケガをした人を全員収容するには『死を招くベッド』を使わねばならなくなり、そのベッドにもケガ人が運ばれたが、案の定、そのベッドを使用した患者は軽症だったのにもかかわらず息を引き取ってしまった。同僚に責められた野々村はそのベッドで一晩過ごすことにし、ベッドのせいではないことを証明しようとしたが、結局野々村は死んでしまう。しかもその死因が奇妙だった。
野々村さんの死因は、三つのうちの、どれだったと思います?
(この選択肢は、のちにベッドを寝かせる人を姫川とした場合にのみ影響する)
野々村の死因は衰弱死だった。しかしたった一晩で衰弱して死んでしまうなんて、ベッドのたたりだとしか思えない。それ以来、例のベッドは使われなくなったという。★へ
★正美の同僚の佐原という看護婦が夜勤をしていたある晩のこと、病院の目の前の国道で玉突き事故が起こり次々に患者が運び込まれた。やがて待合室には五人の患者を残すのみとなったが、開いているベッドは四床しかなく残りの一人には例の『死を招くベッド』に寝てもらうこととなった。
あなただったら、誰を選びます?
正美が悲しげにうつむくとその姿が薄れ、一緒に話していたみんなも消えていき、主人公は気がつくと焼け跡のような場所に座り込んでいた。声がして振り向くと警察官が立っており、彼の話によると昨日の夜に火事で本家が全焼したというのだ。急にめまいがして倒れ、目覚めるとそこは電車のボックスシートだった。前の席では母が笑っている。あれは予知夢…?(ゲームオーバー)
正美は立ち上がって、部屋を出て行ってしまった。みんな自分を見ている。大人だから何もいわないけど、自分のせいだと思っているんだ。もう……法事になんて、来るんじゃなかった。(ゲームオーバー)
※このシナリオへ入るとゲームオーバーしかないので注意
同じ高校生として、織田さんのことを、どう思います?
織田がベッドに横になると、「タスケテ……タスケテ……」という声が聞こえた。
あなたは、もちろん、そんな声など無視するんですものね。
佐原は織田を脅かすためにベッドの話をしたが、逆に織田に襲われ死んでしまう。佐原の血を飲んだ織田は夜の闇の中へ消えていった。話し終わった正美の口元からは鋭い牙が……。表の方からは巨大な鳥が降り立ったかのような大きな羽ばたきの音が聞こえ、正美は微笑んだ。「やっと来たようですわ……それでは、始めましょうか。晩餐よ」(ゲームオーバー)
織田はベッドの下から出た白い腕に襲われ、体中の骨を折られ死亡した。話が終わると良夫が「そのベッドって何だったわけ?」と尋ねる。和子いわく、昔この辺りでは貧しい家の娘を働き手として真綿を作っていたが、中には鬼のような雇い主がいて、娘達の涙がしみた真綿には恨みがこもっていたのでは、とのこと。解散後に主人公が部屋で寝ていると、白い腕に襲われるが泰明に助けられ、次の日早々に帰った。あの布団もいじめられた娘の綿で作られた物だったのだろうか。後日、正美から手紙が届いたが、そこには「ベッドの中綿でした」とだけ書いてあった。(ゲームオーバー)
織田が飛び起きると、暗い部屋の中に白い人影が浮かび上がり、顔のあたりに浮かんだ二つの眼球が彼女を見つめていた。眼球は風船をふくらませたように大きくなると、弾けてしまい、そのかけらが織田に降り注いだ。織田は倒れたが、翌日にはそのことを何も覚えてなく、そのまま退院。帰宅する途中、織田は自分が死ぬ前の光景を見てしまい、その通りに死んでしまう。織田の遺体は遺体安置所に運ばれたが、真夜中過ぎ、その遺体のまぶたから眼球が浮かび上がり、集まった白いもやから人型をかたち作ると消えてしまった。
話が終わり、良夫が「なんでそんなこと知ってんの?」と口を出すと、正美は今話したことを覚えていないようであった。その正美の肩で二つの眼球が弾け、主人公はそのかけらを浴びると、自分の死ぬ前の光景を見てしまう。(ゲームオーバー)
佐原は結局戸部を例のベッドに寝かせることにした。部屋に案内された戸部は相変わらず失礼な態度をとる。
(※)そんな人がどうなろうと、構うことなんかありませんわ。そう思うでしょう?
戸部は部屋の隅から徐々に近づいてくる看護婦の霊を見て何度も佐原を呼び出すが、佐原は戸部に問題があると考え、なんとか寝かしつけた。
佐原さんのことを、冷たい人だと思います?
▼戸部さんのことが、気になりませんの?
段々と近づいてくる看護婦の霊を戸部は腕で振り払うが、その拍子に彼女の首が落ちてしまい大きなクモのように変貌すると戸部を襲った。翌日見つかった戸部の死体の顔は半分以上溶けており、頭蓋骨からは脳味噌がなくなっていたという。
話が終わり、どうして戸部は死んだのに正美がその話を知っているのか聞いてみると、正美は死者と話ができるのだといった。
正美おばさんは、本当に死者の声が聞けるの?
佐原が病院の巡回をしていると戸部の悲鳴が聞こえ、あわてて戸部の病室に入ると、戸部が「看護婦がいるんだよ…」とブツブツ繰り返しながら身を縮めていた。戸部が病室のカーテンを指さすので窓を開けるが、何もない。笑顔で振り向こうとすると、カーテンには歪んだ女の顔がついており、佐原は指を囓られてしまう。そしてカーテンは舞い上がると戸部を襲い、戸部は死亡、佐原ともう一人いた看護婦も正気をなくした状態で翌朝発見されたという。
話が終わると正美は「ケエーーーーッ!!」と怪鳥のような声をあげ、主人公を襲った。(ゲームオーバー)
石井が病室に入ると、そこには小学一年生くらいの女の子がいた。ノコちゃんと名乗る彼女は明らかに人間ではなかったが、とても可愛い女の子だった。
あなたは子供が好きかしら?
石井はノコちゃんさえいてくれれば、他に何もいらないとまで思うようになった。そういう気持ちって、わかります?
話が終わると和弘おじさんが現れた。その後ろにはノコちゃんが…。おじさんは石井さんを殺してノコちゃんを奪ってきたらしい。それを見たみんなも次々とノコちゃんを奪うために殺し合いを始めた。そして自分も……。(ゲームオーバー)
石井はバイト先で腕を骨折してしまい、ノコちゃんの「だっこして」の要求に応えられなくなってしまう。するとノコちゃんは「だっこしてくれないお手々なんか…………いらない」と腕や足、顔をズタズタにして去っていったという。話が終わって主人公が部屋に帰ると、そこにはノコちゃんと名乗る女の子がいた。(ゲームオーバー)
佐原は佐藤を例のベッドのある病室に案内し、翌朝検診に向かうと、朝の光の中で佐藤の姿がゆっくり薄れて消えていった。それきり彼が見つかることはなく、行方不明になってしまったという。(ゲームオーバー)
姫川が病室で寝ていると天井からどんどん水が流れてきた。
※野々村の話で(▲溺死)を選んでいると、前世で権力者だった姫川は、生きたまま両手両足を縛って沼に放り込んで溺れ死にさせた犠牲者の復讐により溺死する。
あなたなら、なんと叫びますか?
前世で権力者だった姫川は、犠牲者の復讐により死んでしまう。
話を終えた正美は、前世で主人公と正美は姉妹であり、主人公は正美の恋人と組んで、自分を裏切って殺されたのだといいだす。その右手には銀色に光るメスが握られていた……。(ゲームオーバー)