真田泰明・第6話
攻略のヒント
このシナリオでは屋敷の全ての部屋を2巡することで次に進めるようになっているが、最初の選択肢で「1.うん」→「1.遺作」と選ばないと最後で必ずゲームオーバーになってしまう。また、屋敷の部屋の中は、1巡目に何を調べるかによって2巡目の展開が変わってくる。ちなみに2巡目に食堂のテラスから逃げようとしてもゲームオーバーになるので注意。
シナリオパターン
三年前、文学の大家である尾岳冬良の作品をドラマ化する企画が持ち上がり、泰明がそのドラマをプロデュースすることになった。
《1》あのとき、マスコミから派手に報道されたんだけど、知っているかな?
- うん→そうよく覚えていたね。まだ小学生だったろ。《2》へ
- 知らない→尾岳冬良の未完の遺作をドラマ化することに。[洋館内探索]へ
《2》それじゃ、尾岳冬良のどの作品がドラマ化されることになったか、覚えているかい。
- 遺作(★)→尾岳冬良の未完の遺作をドラマ化することに。[洋館内探索]へ
- 最高傑作(◆)→彼はその作品を契機に作風が変わり人気が出たという。《3》へ
- 処女作→処女作の鬼気迫るサスペンスをドラマ化することに。《4》へ
《3》尾岳は多数の作品を世に送り出し、自殺で人生の幕を閉じた。彼の作品は、人間の異常心理をテーマにしたもので、サスペンスとして扱われるときもあれば、スリラー、怪奇小説として扱われるときもあった。
ところで、異常心理とか興味あるかい。
- ある→そうか、ちょっと意外だな。[洋館内探索]へ
- ない→まあ、普通そうだよね。[洋館内探索]へ
《4》尾岳の小説を読んだりするかい。
- 大好き!→本当に?どんなもの読んでいるのかな。《5》へ
- 少しだけ読む→話題になったり、人気があるものを読むと言うことかな。[洋館内探索]へ
- あんまり好きじゃない→そうか、残念だな。[洋館内探索]へ
《5》みんなの怖い話が終わったら、サスペンスの話をしようよ、ははっ。
- うん→そういうことなら、さっさとこの話は終わらせよう。[洋館内探索]へ
- 今すぐしようよ→取り敢えず、みんなの怖い話を聞いてからにしようよ。[洋館内探索]へ
洋館内探索
泰明達はドラマの主演俳優である河口の誘いで、尾岳冬良の小説の舞台となる洋館を探索することになった。
屋敷は明治時代に元大名家の華族が住んでいたらしいが、何か事件が起きて以来、使われなくなったという。
屋敷の中を2巡したら、[探索終了]へ。
ホール
《1巡目》
探索開始。
《2巡目》
玄関の扉が閉まっており、鍵束から玄関の鍵だけが無くなっていた。鍵を捜しに行こうとすると、シャンデリアが落ちてきて、天井に飯山の死体が鎖で縛られているのを見つける。
再び探索へ。
開かずの間・1
《1巡目》
扉に合う鍵が鍵束になかったため、次へ。
《2巡目》
1巡目で行ってないため、探索することはない。
開かずの間・2
《1巡目》
鍵がないため、次へ。
《2巡目》
1巡目で行ってないため、探索することはない。
食堂
《1巡目》
大きな長テーブルの左右に、四脚の椅子。右の壁に暖炉、左の壁に大きな時計がある。
- 暖炉を見る→河口が動物の骨のような物を燃やした跡を見つける。次へ。
- お面を見る→お面は木彫りで、それぞれ違った表情をしている。目が光った気がした。次へ。
- 掛け時計を見る→十時になり時計が鳴った。よく見ると文字盤の十二時のところに数字がなく、妙なマークが書かれていた。次へ。
- 窓から庭を見る→花田とテラスを見ていると、庭に猫がいた。次へ。
《2巡目》
中はひっそりしている。
- 鍵を探す
→(暖炉を調べていた場合)暖炉を調べると煉瓦が崩れ落ち、裏に無数のミイラが埋め込まれていた。
→(お面を調べていた場合)お面の目から血が流れ出ていた。
→(掛け時計を調べていた場合)突然時計が激しく動き出し、ガラスに映った自分の姿が見る見る老人の姿になっていった。
→(窓から庭を見た場合)無数の黒い猫が集まり、食堂に入ってきた。
- テラスから逃げ出す→庭に出たが、いっこうに壁に突き当たらない。
- 玄関の正面まで行ってみよう→生け垣の迷路から抜けることはできなかったという。話を中断した泰明は「みんなの元に帰りたかったな………」というと、消えてしまった。(ゲームオーバー)
- とにかく屋敷を離れる方が先だ→吉川と花田は生きている生け垣に襲われ死んでしまう。河口が現れ、以前自分もここで襲われたが、屋敷への案内人になることで助かったのだという。泰明は河口を倒し、今度は泰明が案内人となった。案内人となった泰明はみんなを屋敷へ誘い、みんな次々と生け垣の犠牲になったが、両親も犠牲にするつもりだと聞いた主人公が泰明を倒し、主人公が新たな案内人になることになった。(ゲームオーバー)
使用人室・A
《1巡目》
壁際にベッドが3つ並んでいる。特に興味を持つ物はなかった。次へ。
《2巡目》
床にはところどころに妙なシミがあった。次へ。
使用人室・B
《1巡目》
壁際にベッドが2つ並んでいる。特に興味を持つ物はなかった。次へ。
《2巡目》
床にはところどころに妙なシミがあった。次へ。
使用人室・C
《1巡目》
壁際のベッドと、小さな机がある。特に興味を持つ物はなかった。次へ。
《2巡目》
床にはところどころに妙なシミがあった。次へ。
地下室・A
《1巡目》
どの鍵も合わなかった。鍵束の中には合う鍵がないようだ。次へ。
《2巡目》
- (鍵がない場合)引き返す。
- (鍵を見つけていた場合)そこは拷問部屋であり、人が死んでいた。
地下室・B
《1巡目》
どの鍵も合わなかった。鍵束の中には合う鍵がないようだ。次へ。
《2巡目》
- (鍵がない場合)引き返す。
- (主人の部屋で鍵を見つけていた場合)棺桶を見つける。蓋のずれた音がして、部屋を出ることにした。
子供部屋
《1巡目》
タンスの上に古いアンティックドールが置いてあり、脇に日本人形があった。窓の前には大きな人形が座った揺り椅子があり、床にはじゅうたんが少し黒ずんでいる箇所があった。
- 日本人形をもう一度見る→ほこり一つついていなかった。次へ。
- 揺り椅子の上の人形の所に行く→なぜか扉の内側から鍵が掛けられていた。次へ。
- アンティックドールの所に行く→人形を調べた後、座っていたはずの人形が、一体だけ立ち上がっているのに気づく。次へ。
- 床の染みを詳しく見る→花田が血の痕に間違いないといった。次へ。
《2巡目》
誰かが入った様子はなかった。
- (日本人形を調べていた場合)三味線の音色に合わせ、日本人形が踊っていた。
- (揺り椅子の人形を調べていた場合)人形が歩き、壁の中へ消えた。
- (アンティックドールを調べていた場合)人形が「遊ぼ…」といって近づいてきた。
- (床の染みを調べた場合)乾いていた血の痕が新しくなっており、飯山の吊されている場所へ続いていた。
婦人の部屋
《1巡目》
タンスの上の小箱の中には宝石があった。花田は鏡台のところで何かを捜し、河口は部屋に掛けられている絵を見ている。部屋の隅には朱塗りの真っ赤な琴が置いてあった。
- 鏡台を見る→引出しの中に毒のようなものが入った小瓶があった。次へ。
- 絵を見る→着物を着た三十前くらいの若く美しい貴婦人の肖像画だった。次へ。
- 宝石が気になる→エメラルドと思われる緑色の宝石だった。吉川が緑色の化け物を見る。次へ。
- 琴の所へ行く→琴を見ていると、突然弦が切れた。次へ。
《2巡目》
部屋は静まり返り、奇怪な事件の現場とはとても思えない。
- (鏡台を調べていた場合)鏡には、毒に苦しんでいる人影が映っているのが見えた。引出しには毒殺した人の一覧が書かれた手帳があった。
- (絵を調べていた場合)絵の美女の口元に、血が滴っていた。飯山の血なのか?
- (宝石を調べていた場合)月明かりにかざすと、壁に魔物が映し出された。
- (琴を調べていた場合)朱塗りの琴を弾く女性の姿を見る。
主人の部屋
《1巡目》
洋風の家具の中に、日本の鎧や日本刀が飾られている。壁には幽霊画の掛け軸が掛けられており、家具の引出しには銀の弾が装填された拳銃が入っていた。
- 他の引出しを調べる→拳銃の他に十字架が入っていた。次へ。
- 掛け軸のところにいく→幽霊画だと思っていたが、よく見るとただの女性の絵だった。次へ。
- 日本刀が気になる→日本刀は保存状態がとても良かった。次へ。
《2巡目》
- (他の引出しを調べていた場合)拳銃と十字架が消えていた。家具の境目から主と化け物の戦いの記録が書かれた手帳を見つけ、手帳の間から地下室・Bの鍵を見つける。
- (掛け軸を調べていた場合)絵から幽霊の美女が消えており、振り向くとその美女が立っていた。
- (日本刀を調べていた場合)鎧が血の付いた刀を持って歩み寄ってきた。
書斎
《1巡目》
壁が一面、本棚に覆われている。
- 左の本棚に行く→キャベリズム美術の本があった。次へ
- 右の本棚に行く→原始宗教の本があった。次へ。
- 正面の本棚に行く→錬金術の本があった。吉川が机のフラスコを割り、窓の方で変な猫を目撃する。次へ。
- 机の所に行く→ほし首のようなものや、動物の骨、人間のしゃれこうべが置かれていた。吉川は壁に掛かったライオンの首の剥製を見て悲鳴を上げる。次へ。
《2巡目》
- (左の本棚を調べていた場合)本の近くで地下室・Aの鍵を見つける。
- (右の本棚を調べていた場合)欧州の貴族のような男が現れ、闇に消えた。花田は女が壁の中に消えるのを目撃し、吉川は女の子を目撃した。この屋敷の住人か?
- (正面の本棚を調べていた場合)鳥のような化け物が部屋を飛び交った。
- (机を調べていた場合)置物のしゃれこうべが笑い、動物の骨が怪しく光り出した。
開かずの間・3
《1巡目》
鍵束の中に、合うものはなかった。もう一度捜した場合でも、見つからない。
《2巡目》
1巡目で行ってないため、探索することはない。
探索終了
- (★も◆も通っていない場合)→[蘇った婦人と娘]へ(ゲームオーバー)
- (◆を通っていた場合)→[犯人の心理]へ(ゲームオーバー)
- (★を通っていた場合)→[生き残りをかけて]へ(七話目へ)
蘇った婦人と娘
泰明達は二階の開かずの間の鍵を見つけ中に入ることに。部屋の机の上には屋敷の住人と思われる、紳士と婦人、男女一人ずつの子供が写っていた。机の引出しを開けてみると手帳のような小冊子があったため、泰明が手に取ろうとすると、突然後ろの扉が開き、中世の貴族のような格好をした、写真の紳士が現れる。紳士は冬良の部屋を荒らしてはいけない、と日本刀で襲ってきたが、吉川がカーテンを開け、朝日が部屋を照らすと紳士は溶けるように消えてしまった。
その後泰明が調べたところによると、屋敷の地下室には最近まで棺が置かれていたと思われる跡があり、婦人と女の子が眠っていたと思われる空の棺も二つあった。尾岳冬良は明治の時代に生まれ、何十年か棺で眠った後、作家として活動しはじめたのかもしれない。そして棺から蘇った婦人と娘は、その後変死したメンバーの死に関わっているのではないか、と。
泰明が話を終えると、親戚のおばさんが、泰明にお客がきたと知らせてきた。玄関に行くと、そこには黒いマントのような物を着た婦人と女の子が立っており、泰明は殺された。そして主人公も……。(ゲームオーバー)
犯人の心理
花田が、この屋敷は小説の内部とまったく同じであるといった。小説の中では食堂の暖炉と使用人の部屋の床に抜け穴があったため、泰明達は使用人の部屋の方を調べる事に。
- 左の手前の部屋→特に変わったところはなかった。戻る。
- 左の奥の部屋→特に変わったところはなかった。戻る。
- 右の手前の部屋→吉川が抜け穴に落ちる。
抜け穴に入ると、小説の内容通り、多数のミイラがあった。出口に向かう途中、小説にはない場所で手帳を見つけ、泰明はそれを持って脱出した。
その後、泰明が手帳を見ると、それは尾岳冬良が書いたものだった。彼はあの作風が変わったといわれた小説を書くために、小説通りのことをあの屋敷で実験していたらしい。
泰明が話を終えると哲夫が、泰明が書いたシナリオでドラマを作るという話があったがどうなったのか、と聞いてきた。泰明は、サスペンスを書いているのだが、犯人の心理がわからなくて詰まっているという。その話は、ある旧家に親戚が集まって、怪談をするというものらしいが…。彼の後ろに鈍い光が見えた。(ゲームオーバー)
生き残りをかけて
河口が突然笑いだし、花田の加筆した最後のシーンが納得できなかったと言いだした。そして「あの主人公はこうしたんですよ」と二階に登り、「みなさん、殺し合って下さい。そして、最後の一人だけ、この屋敷から生きて返してあげましょう」といって踊り場から飛び降りてしまった。
話し終えた泰明は、今の話は作り話だといった。確かに、もし本当なら泰明はみんなを殺して生き延びたことになる。だが、哲夫は泰明が着替えているとき、体が傷だらけだったのを目撃したという。泰明は大学のクラブでやったものだと答えたが、泰明は映画サークルだったはず…。(七話目へ)
登場人物
- 尾岳冬良
- 文学の大家。
- 花田 (グラフィック有り)
- シナリオライター。
- 吉川 (グラフィック有り)
- 泰明の局のAD。こわがりである。
- 河口 (グラフィック有り)
- ドラマの主演俳優。二十代後半の中堅役者。
- 飯山
- 特殊メイクのスタッフ。冗談好きの明るい男。
Last modified:2012.7.26.
42+α:アキ