前田良夫・第4話


シナリオパターン

良夫の学校へ転校してきた、園部茜という女の子について語られる。

《1》学校って好きか?

  1. 好き()→ふーん、そっか。俺も好きだよ。《2》
  2. 嫌い→ふーん、そうなんだ。俺は学校好きだよ。《2》
  3. 好きでも嫌いでもない→《2》

《2》良夫のクラスに園部茜という美少女が転校してきた。園部は勉強も運動もよくできて、歌もうまく、おまけにやさしかった。

薗部茜のこと、俺がどう思ってたか、わかる?

  1. 何か裏があると感じていたと思う→うん、まあな。《3》
  2. 本当は好きだったんじゃないかと思う()→馬鹿いうんじゃねえよ!《3》

《3》ある日良夫のクラスで、園部が世話をしていた金魚が腹を割かれて殺される事件が起こった。野良猫の仕業だと考えられたが、不思議なことに水槽の破片と一緒に割れた小さな手鏡も落ちていた。そしてまた別の日、校庭の檻で、飼っている小鳥が全部死んでいる事件が起こった。檻の前で園部は泣いていたが、その手の爪には羽毛がつまっていた。

それって、鳥のどこの羽かわかる?

  1. 胸→よく知ってんじゃん。《4》
  2. 足→胸の毛だよ、胸の。[悪魔ばらいをする園部]へ (次の人の話へ)
  3. 頭のてっぺん→理科の成績悪いだろ。胸の毛だろ、胸の!《4》

《4》次の日学校は大騒ぎになり、午前授業で帰されることになったため、良夫は遊びに行くことにした。

だって、せっかくの自由時間だぜ。遊ばなきゃ損じゃん。

  1. いいたいことは、わかるけど……→《7》
  2. 馬鹿なこといわないで→《5》

《5》じゃあ、自分は絶対、規則破ったことないんだな!?命賭けるな!?

  1. 賭ける→《6》
  2. 賭けない→《7》

《6》遊びに行った良夫は、胸に包みを抱えた園部を見かけた。後をつけると、園部は墓場の奥の山に入り、広場のような場所で包みの中に入っていた小鳥の死骸を埋めた。

何かヤバイ感じじゃん。そう思わない?

  1. 確かに……→[甦った園部の祖父]へ (次の人の話へ)
  2. どこが?→[魔女と良夫]へ (次の人の話へ)

《7》遊びから帰る途中、良夫は大きな犬を連れて歩いている園部を見かけた。後をつけると、園部は犬を連れたまま学校へ入っていき、ウサギのいる檻の扉を開いて犬を放った。良夫に見られていることに気付いた園部は犬を良夫に仕向けるが、良夫は逃げる途中に転んで気絶してしまう。お巡りさんの声で気がつくと、良夫は真っ暗な校庭で一人寝ていたらしい。

次の日の放課後、園部は良夫に調理実習で作ったという包みを差し出してきた。

どうする?

  1. もらって食べる(※1)→[奇妙な植物の種]へ (次の人の話へ)
  2. もらって誰かにやる→良夫は包みを江藤にあげることにした。《8》
  3. もらわない(※2)→[奇妙な植物の種]へ (ゲームオーバー)

《8》江藤は中に入っていたカップケーキを食べると急に苦しみだし、血を吐いた。良夫は怒って園部を追いかける。

魔女は、どっちへ行くと思う?

  1. 階段→《10》
  2. 廊下→《9》

《9》四階の廊下には、誰もいない教室がいくつも並んでいた。園部はきっとどこかの教室に隠れているんだ。

そうだろ?

  1. 確かにそうだ→[ガラスの中の園部]へ (次の人の話へ)
  2. そうとは限らない→屋上へ。《11》

《10》良夫が階段を上り屋上へ出ると、端に上履きが片方だけ落ちていた。

園部の上履きの色って、何色だったか覚えてる?

  1. 赤→転がっている上履きは青かった。[学校であった怖い話]へ (次の人の話へ)
  2. 青→俺の話、聞いてる?白だった。《11》
  3. 白→そうだろ。《11》

《11》良夫が、園部が屋上から落ちたのではないか、とヘリから下を覗いていると、園部に背中を押され落ちそうになってしまう。なんとかコンクリートのヘリを抱え込むようにして転落に耐えたが、園部は「助けてほしい?殺さないでって、頼んでみてよ」と良夫に助けを請うように求めた。

どうする?

  1. 助けてと頼む→プライドないのかよ?俺はやだね。[祟られた良夫]へ (次の人の話へ)
  2. 絶対に頼まない→俺は素直にいったよ。[狙われた良夫]へ (次の人の話へ)

悪魔ばらいをする園部

次の日の放課後、良夫は例の檻の影でしゃがみ込んでる園部を見かけた。近づいてみると、園部の手には果物ナイフが握られており、足元には内臓を引き出された小鳥たちが転がっていた。園部は小鳥に悪魔払いをしていたのだという。怖がる良夫に園部は「あなたも悪魔だから、悪魔ばらいを怖がるのかしら」と、飛びかかる。反撃に出た良夫が園部の上に馬乗りになると、園部は「また私の負けね。くやしいわ!」と自分ののどにナイフを突き立て、血しぶきと共に消えてしまった。

あとで良夫が調べてみると、この学校では八年くらい前に、『悪魔ばらい』という名のいじめで死んだ女の子がいたらしい。園部は次の日から学校に来なくなったが、クラスメイトも先生も誰も園部のことを覚えていなかった。(次の人の話へ)

を通っていると、死んだ子のイニシャルがA・Sであったことと、良夫の園部に対する今の気持ちが語られる。

甦った園部の祖父

園部は死んでいる動物を拾っては、山の広場に埋めているようだった。不思議に思った良夫は園部を観察し続ける。ある時園部は、いつものように死体を埋め終わると、突然良夫の方を振り向き、自分が何をしていたか教えてあげる!と、果物ナイフで襲いかかってきた。背中を切られた良夫が倒れると、地面の下からボロボロの着物をきたおじいさんが出てきた。どうやら園部は自分のおじいさんを甦らせるために、死体を埋めていたようなのだ。良夫の血でおじいさんが甦ったため、園部は良夫に礼を言うと、そのまま二人で山の中へ消えていった。(次の人の話へ)

魔女と良夫

数日後、学校帰りに良夫は捨て猫を見る園部を見かける。ピンときた良夫が例の広場に行ってみると、案の定、捨て猫の入った箱を抱えてくる園部の姿を確認した。園部が穴を掘って箱ごと猫を埋めようとするのを見て、良夫が制止すると、園部は「私は一週間に一度ずつ、他の者の命を奪わなきゃならないの。それが、私が生まれたときの契約なんですって」と、笑いながら良夫に近づいてきた。殺されたくなければ協力しろ、という園部に、良夫は肯いてしまう。

それから良夫は園部に協力するために、虫や小動物を殺しているのだそうだ。悪びれもしない良夫を見て、主人公は、良夫こそ悪魔なのではないかと思う。(次の人の話へ)

奇妙な植物の種

良夫が包みを受け取ることを断ると、江藤が割り込んできて中に入っていたカップケーキを食べてしまった。

それから一週間後、江藤が学校を休んだため、気になった良夫は、放課後江藤の家に行ってみた。すると、パジャマ姿の江藤が庭先でしゃがんで何かをしていたため、声をかけると、振り返った江藤の口のまわりは血で染まっており、胸には首を切り裂かれた飼い猫を抱えていた。江藤は良夫を襲おうとしたが、現れた園部の笛によって制止された。園部の話によると、あのカップケーキには特殊な植物の種を入れてあったらしい。その植物に寄生されると温かい血がなによりの好物になるという。秘密を知った者は殺すのだけど、良夫が研究を手伝ってくれるなら助けてもいい、という園部。良夫は園部を突き飛ばし、笛を奪って思いっきり吹いた。

ガラスの中の園部

園部は一番端の教室にいた。教室の窓ガラスは一枚を残して全て割れており、園部はその残ったガラスを見つめていた。ガラスの中には園部が映っていたが、ガラスの中の園部がニイッと笑う。園部が「あなたのせいなのね!?」と叫ぶと、園部の映っていたガラスは砕け、破片が園部に向かって飛び散った。良夫が駆け寄ると、園部の体からはガラスのかけらが次々に飛び出してきたため、良夫は校庭まで逃げ出した。四階の教室を見上げると、不気味に笑う園部が割れた窓から飛び出してきた。

園部は結局事故で死んだことになった。彼女のポケットには、壊れた鏡の枠だけが入っていたらしい。(次の人の話へ)

学校であった怖い話

良夫が後ろを振り返ると、そこにはケーキを持った園部茜がいた。園部は良夫にケーキを食べるよう迫ってくる。逃げようとした良夫だが、今度は誰かに足をつかまれた。口から血を流した江藤が良夫の足をつかんできたのだ。江藤の体からはヌルヌルベタベタした液体が出ており、一階から屋上までこの粘液を利用して這い上がってきたらしい。江藤は良夫に飛びかかり、園部は良夫の口にケーキをこじ入れる……。

ここまで話すと、突然泰明が吹き出した。どうやら良夫の話は先月放映された『学校であった怖い話』でやっていたネタらしい。あきれて次の人の話へ進もうとしたが、なぜか良夫の手からは、透明な粘液が出ていた。(次の人の話へ)

祟られた良夫

良夫が助けを拒むと、園部は良夫の背中を執拗に蹴り、下へ落とそうとした。身の危険を感じた良夫が背中越しにこぶしを振り回すと、こぶしは園部の腹に入り、ふらついた園部はそのまま下へ落ちて死んでしまった。

それ以来、良夫の耳には毎晩、園部の悲鳴と転落したときの音が聞こえてくるのだという。音は良夫にしか聞こえないはずだったが、良夫が話をしたことで園部が怒ったのか、その音は主人公達の耳にも聞こえてきた。(次の人の話へ)

狙われた良夫

良夫は助けを請うたが、園部は「い、や、よ!」と良夫の背中を執拗に蹴り、下へ落とそうとした。身の危険を感じた良夫が背中越しにこぶしを振り回すと、こぶしは園部の腹に入り、ふらついた園部はそのまま下へ落ちてしまった。

しかし、園部は救急車に運ばれていったきり、行方不明になったという。実は園部は生きていて、自分のことを遠くで狙っているのではないか、という良夫だった。(次の人の話へ)

を通っていると、部屋のふすまがいつのまにか開けられているのに気付き、その向こうに光る目を見る。※隠しシナリオへ

隠しシナリオへ

最初の選択肢で「1.好き」を選び、[狙われた良夫]で話を終わらせ、5話目に藤村正美を選択すると[隠しシナリオ・藤村正美]が出現する。

登場人物

園部茜 (グラフィック有り)
良夫のクラスにきた転校生。サラサラの長い髪で色白、大きな目の美少女。お父さんが学者で本人も勉強ができ、運動も歌もうまかった。
江藤
良夫の友達。園部のことが好きらしい。

Last modified:2012.7.21.
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