前田良夫・第5話
シナリオパターン
良夫の通学路にあるオバケ販売機の話が語られる。
もしかして、俺って期待されてるわけ?
- そうそう、その通り→なんか、引っかかるいい方だよね。
- また馬鹿なこといって……(★)→バカっていうヤツが、バカなんだぞ。
良夫の学校に行く途中の通学路には、何のロゴも入っていない変な自動販売機があるという。お金を入れると、見たこともないジュースが出てくるらしい。そして、もしドクロマークのついた缶が出てくると、呪われて死んでしまうともいわれている。
成田という五年の男子が、そのオバケ販売機の謎を調べようと、お金を入れてみた。
成田は、どのボタンを押したと思う?
- 一番右
- 真ん中
- 一番左
選択肢の結果はランダムで、以下の三つのどれかになる。
- そしたら突然、ものすごい痛みが走ってさ。→[生首販売機]へ
- その缶に、どんなマークが入っててほしいと思う?→[マークの入った缶]へ
- 何も文字や絵がついてない、銀色の缶だったって。→[銀色の缶]へ
生首販売機
成田が取り出し口に手を突っ込むと、生首に指をかまれた。怖くて手を振り回すと、腕が販売機にぶつかり、次々と生首が吐き出される。そして成田は生首に舌を食いちぎられ死んでしまった。(次の人の話へ)
マークの入った缶
《1》その缶に、どんなマークが入っててほしいと思う?
- 有名ブランドの、誰もが知ってるジュースのマーク→[銀色の缶]へ
- ドクロのマーク→悪趣味だなあ。[真っ赤な液体]へ
- 何もないのがいい→意気地ねえな。《2》へ
《2》そんなんじゃあ、この先聞きたくないんじゃない?
- その通り→やっぱな。《3》へ
- そんなことないってば→ホントだな?《4》へ
《3》そんなんじゃあ、もう怖い話なんて、続けられないんじゃん?
- そうかも……→良夫はため息をつき、他のみんなもあきれてる。(ゲームオーバー)
- いや、続けるわ→それじゃあ、次の話、聞いてみる?(次の人の話へ)
《4》成田の持った缶にはドクロのマークがついていた。成田が、呪われるかも、と、ビクビクしていると、急に後ろから声がかかり、振り向くと同級生の女子がいた。その女子の名前は、ここにいる誰かと同じらしい。
誰と同じ名前だか、当ててみなよ。
- 泰明→女子の名前だっていったじゃん。《5》へ
- 和子→和子……ねえ。《6》へ
- 哲夫→女子の名前だっていったじゃん。《5》へ
- 由香里→そう、由香里ってんだよ。[カマイタチ]へ
- 正美→主人公と同じ名前だった。[成田の霊]へ
- 良夫→女子の名前だっていったじゃん。《5》へ
- まさか……私?→[成田の霊]へ
《5》ちゃんと考えなよな。
- 和子→和子……ねえ。《6》へ
- 由香里→そう、由香里ってんだよ。[カマイタチ]へ
- 正美→主人公と同じ名前だった。[成田の霊]へ
- まさか……私?→[成田の霊]へ
《6》ホントにそう思ってるわけ?
- 思ってる→その女子、ホントに和子っていったんだよ。[ドクロジュースの効用]へ
- あんまり自信がない→主人公と同じ名前だった。[成田の霊]へ
真っ赤な液体
普通の、ジュースのマークが入ってただけだよ。……あ、今ガッカリした?
- まあ、少し……→成田は血を流す女の幽霊を見る。販売機の下からは女の白骨死体が出てきた。(次の人の話へ)
- こんなことだろうと思った
(★を通っていない場合)→成田は販売機の下から出てきた手に引きずり込まれ、行方不明になった。(次の人の話へ)
(★を通っている場合)→成田は販売機の下から出てきた手に引きずり込まれた。次の日、販売機をどかしてみると、成田の死体と、それを抱きしめるようにした女の白骨死体が見つかった。(次の人の話へ)
カマイタチ
由香里のシャツと成田のほっぺたが突然切れた。わけがわからなくて、しゃがみ込んだ二人の体には次々と傷ができて、真っ赤な血が飛び散る。怖くなった成田は由香里を置き去りにして駆けだしたが、見えない刃によって首を切られてしまう。
次の日、成田と由香里の死体が見つかったが、体中が血だらけで、一滴の血も残ってなかったという。偉い先生は、カマイタチだろうといっていたが、オバケ販売機の前だけ、そんなに何回もカマイタチが発生するなんてこと、あるのだろうか。(次の人の話へ)
成田の霊
成田は主人公と同じ名前の女子にカッターナイフでのどを切られ死んでしまったが、女子は全然覚えてなかったらしい。これがドクロの呪いなのだろうか。この話をするときに、同じ名前の人がいると、その人のところに化けて出るという。
ここまで話すと良夫の顔が急にこわばった。主人公が後ろを振り向くと、そこには首から血を流した成田の霊が恨めしそうに見ていたのだ。そして成田の霊は主人公の首を締め上げた。
(★を通っていない場合)良夫が助けてくれ、成田の霊は消える。心配そうなみんなを見回すと、泰明が「もう続けられないだろう?」という。
- いいえ、大丈夫です→話を続ける。(次の人の話へ)
- これで終りましょう→もう話なんて続けられない。(ゲームオーバー)
(★を通っている場合)成田の霊に首を絞められ、主人公の頭の中は、真っ白になっていった。(ゲームオーバー)
ドクロジュースの効用
和子は成田に、ネズミ退治に使うからドクロジュースをちょうだい、といい、成田は彼女にジュースを渡した。翌日、和子の父が死ぬ。父と和子は仲が悪く、和子は嫌っていたらしいが……。和子はその後死んでしまい、成田も死んでしまった。(次の人の話へ)
銀色の缶
販売機からは、何も文字や絵がついてない、銀色の缶が出てきた。その缶は生ぬるく、握っているとジワーッとあったかいので、成田はその缶を開けていいのか悩んだ。
それで、缶の上についてる輪っかを、ちょっとつまんでみたんだ。あれってなんて名前か知ってる?
- プルタップ→[ムシの入った缶]へ
- プルトップ→[きのこの入った缶]へ
ムシの入った缶
成田が缶を開けると、白い湯気がたち、ポタージュみたいな温かくてうまそうなにおいがした。
缶ジュースとか飲むとき、直接缶に口つける?
- つけて飲む→中身はポタージュだった。しかしそれを飲んでから三日後、成田は急に倒れ病院に運び込まれる。成田の内臓の中には黒くて小さい虫がいっぱいに詰まっており、それが原因で死んでしまった。缶の中にはゴキブリの卵が入っていたのだろうか?(次の人の話へ)
- つけないで、コップについでから飲む→缶の中身は糸ミミズだった。(次の人の話へ)
きのこの入った缶
成田が缶を開けると、白い湯気がたったので、においを嗅いでみると、それは湯気ではなく白い粉だった。むせた成田が缶を投げ捨てると、中からドロドロした焦げ茶色の液体に白いきのこのようなものが出てきた。
家に帰った成田は部屋に閉じこもり、食事にも出てこないため、親が心配してドアを叩いた。成田は眠くて仕方がなかったらしい。それなのに親はドアを叩いて起こそうとする。
これって、かなりむかつくと思わない?
- むかつく→むかついた成田は起きあがってドアを開けた。
- 心配してくれてるのに、なんていい方?→呼んでも起きない成田を心配した親がドアをたたき壊して開けると、中はきのこだらけになっており、布団をめくるとシーツの上には他より大きなきのこがびっしり生えていた。話を終えた良夫の口からは白いきのこが……。(ゲームオーバー)
ドアを開けて文句をいった成田を見て、母親は驚いた。成田の体はきのこで覆われていたのだ。成田が体をかきむしると、胞子が飛び、それを吸った母親は眠ってしまった。このままではどうなるかわからない。
まず初めにどうする?
- 白い粉を片づける→成田はオバケ販売機のところへ行こうと、家を飛び出した。
- オバケ販売機へ行ってみる→オバケ販売機へ行った成田がお金を入れてボタンを押すと、何も文字や絵がついてない青色の缶が出てきた。成田が缶の中身を飲むと、身体中のきのこがざわめき、成田は消えてしまった。(次の人の話へ)
成田は家を出たが、向こうから誰かが歩いてくる。こんな姿を見られたら化け物扱いされると考えた成田は周囲を見渡した。
どれが一番、見つかりにくいと思う?
- 家に駆け戻る→案外冷静じゃん。《A》へ
- 声のした方に飛び出す→植え込みの中に飛び込んだ。《B》へ
- 側の植え込みの中に隠れる→植え込みの中に飛び込んだ。《B》へ
《A》成田は家に戻ったが、家の中の空気はにごっていた。
息しただけで、体の中まで汚れちゃうような、そんな感じ。わかるだろ?
- わかるような気がする→家の中に入った途端、体中のかゆみが強くなった気がして、家を出る。《B》へ
- よくわからない→家の中に母親の姿がなかったので、捜してみると、母は天井に両手両足でへばりついて変わり果てた姿になっていた。そして成田の方へ飛び下りると、胞子が舞い上がり、成田は気を失った。夜になって父親が帰ると、家中きのこだらけで、成田と母の姿は消えていた。(次の人の話へ)
《B》成田は周りを見て、誰もいないことを確かめると、一気にオバケ販売機の前まで走った。
今度は成田、どのボタンを押したと思う?
- 一番右→何も文字や絵がついてない青色の缶が出てきた。成田が缶の中身を飲むと、身体中のきのこがざわめき、成田は消えてしまった。(次の人の話へ)
- 真ん中→取り出し口に缶が落ちてきたが、黒っぽい缶だから、日が暮れかけてるとよく見えない。取り出し口に手を差し込むと、細い腕がでてきて成田はオバケ販売機に引きずり込まれた。成田の運動靴だけが片方残り、その中には変な石コロが入っていたらしい。(次の人の話へ)※隠しシナリオへ
- 一番左→何も文字や絵がついてない金色の缶が出てきた。缶は氷のように冷たくて手に張り付き、しびれに耐えきれない成田は腕をオバケ販売機に何度もぶつけ、ついに腕がちぎれてしまう。落ちた腕はオバケ販売機の取り出し口に入っていった。(次の人の話へ)
隠しシナリオへ
最初の選択肢で「2.また馬鹿なこといって……」を選び、[きのこの入った缶]の話で最後に「2.真ん中」を選ぶと、[隠しシナリオ・石の話]へのフラグが立つ。
登場人物
- 成田
- 良夫の友達の友達である五年生の男子。
- 成田の同級生の女子 (グラフィック有り)
- 選択肢によって、名前が変わる。
Last modified:2012.7.21.
42+α:アキ