鈴木由香里・第4話


シナリオチャート

由香里がある占いショップでバイトして時の話が語られる。

《1》マザー・アンジュっていえば、名前くらいは聞いたことあるんじゃん?

  1. 聞いたことある→そっか、なら話は早いや。《5》
  2. 聞いたことない→けっこう、マスコミ界じゃ騒がれた方だと思ったんだけどなぁ。《3》
  3. なんだか心に引っ掛かる名前ね→はっきりしない返事だなぁ。《2》

《2》聞いたことあるの?ないの?どっち?

  1. 聞いたことある→だったら、最初からそういってよ。《5》
  2. 聞いたことない→怒られるとでも思ったんでしょ。《3》
  3. よくわからないけど、なんだか心に引っ掛かる名前ね→……もういいよ。《5》

《3》みんなってさぁ、テレビや雑誌みてないんじゃん?それとも、占いなんて興味ないの?

  1. 興味はある→《5》
  2. 全然、興味ない→えーーーっ!?嘘だぁ。《4》
  3. テレビも雑誌もあまり見ていない→あんたって変わってんのね。《5》

《4》絶対、占いに興味あるはずだよ。私がそう思うんだから、間違いないね。

  1. 実は、興味ある→なーんだ。やっぱり興味あるんじゃん。《5》
  2. 本当に興味ない→じゃ、話したってしょうがないや。次、行っちゃってくれる?(次の人の話へ)

《5》マザー・アンジュのオカルトショップにも、けっこう危険なアイテムが並んでたよ。それは……。どんなものだと思う?

  1. パワーストーン→そう……!《8》
  2. おまじない人形→[由香里の作った呪詛人形]へ
  3. ニンニクと十字架→パワーストーンだよ。《8》
  4. わからない→じゃあヒントをあげるよ。《6》

《6》いくつか名前を出すなら……。ローズクォーツとか…タイガーアイとか…クリスタルとか…あとはラピスラズリ…。わかった?

  1. わかった→わかったんだ。《7》
  2. わからない→パワーストーンなんだ。《8》

《7》じゃあ、答えてごらんよ。

  1. パワーストーン→その通り!《8》
  2. タロットカード→何いってんのよ!パワーストーンでしょ。《8》
  3. やっぱりわからない→馬鹿にしてんの!?もういいよ。私の話は、もう終わり。(次の人の話へ)

《8》パワーストーン、持ってる?

  1. 持ってる→やっぱり。[青い石の守り神]へ
  2. 持ってない→最近の女の子の間じゃ珍しい方なんじゃん?《9》

《9》欲しいとも思わない?

  1. 欲しいとは思う→石を選ぶ時は慎重に選ぶことが大事なんだよ。[青い石の守り神]へ
  2. 欲しいとも思わない→じゃ、この話をしても大丈夫だね。[青い石の守り神]へ

青い石の守り神

由香里のバイトするオカルトショップの、パワーストーンのコーナー中央には、ダチョウの卵くらいの大きさの青い石が置いてあった。マザー・アンジュがいうには、その石は邪を祓い幸運を呼び込む守り神様みたいなものなのだという。

しかし、ある日その石は割れてしまい、断面からどす黒い煙のような物を吐き出した。

石は『邪念を祓って幸運を呼ぶ石』ではなく『悪いモノを吸い取ってくれる石』だったのだ。ショップ内に残された悪いモノを吸い取るだけ吸い取り、ついに限界に達して割れてしまったのだろう。由香里はバイトを辞め、その店には近づかないようにしているらしい。(次の人の話へ)

由香里の作った呪詛人形

オカルトショップで販売していたのは紙製の呪詛人形で、マザー・アンジュは占いで良くない結果が出た人のストレス解消のためにその人形をすすめていたのだ。この人形はあっという間に人気商品となり、マザー・アンジュが一人で作るだけではとても注文に追い付かなくなったため、由香里も人形作りを手伝わされることになる。

そんなある日、ショップに由香里宛の一通の手紙が届いた。

《A》この手紙、いったい何だったと思う?

  1. 抗議の手紙→熱烈なラブレターだったの。[由香里お姉様]へ
  2. 感謝の手紙→そうなんだ。《D》
  3. 不幸の手紙→私が小学生の頃に流行ってたっけ。《B》
  4. ラブレター→そうなんだよ。[由香里お姉様]へ
  5. ファンレター→っていうのかなぁ…。《D》

《B》で、書いたの?何って……?不幸の手紙を……だよ。

  1. 書いた→駄目だよ、あんなもの信じたりしちゃあ……。《D》
  2. 書かなかった→それは、大変なことだよ。《C》
  3. もらったことがない→私は……たくさんもらった気がするなぁ……。《D》

《C》手紙を止めちゃった人は、不幸になるんだから……。

  1. どうしよう……→そんなに脅えないでよ。ほんの冗談なんだからさ。《D》
  2. そんなの嘘よ→「手紙を止めた者に、不幸を……!!」哲夫がナイフを振りかざす。(ゲームオーバー)

《D》手紙には感謝の言葉がいっぱい書かれていた。由香里の作った呪詛人形のおかげで呪いが成功したのだという。その後、由香里の元には同様の手紙が次々届いたが、マザー・アンジュの人形を買った人からは何の連絡もないため、二人の間には妙な緊張感が漂うようになってしまった。

こういう状態を昔からある言葉でさぁ……。ほら、何ていうんだっけ?

  1. 石の上にも三年→ええっ!?ちょっと違うんじゃん?《E》
  2. 針のむしろ→そうそう、すごいじゃん。[丑の刻参り]へ
  3. 鬼のいぬ間の洗濯→全然、違うじゃん!《E》
  4. 何だったかなぁ……→気になってしょうがないや!!これが思い出せない限り、話なんてしてらんない。(次の人の話へ)

《E》ほら……、あれだよ。ハリネズミ……じゃなくって、ハリのムジナ……?違うなぁ……。

  1. 針のむしろのこと?→それだぁ!![丑の刻参り]へ
  2. 何だろう?→気になってしょうがないや!!これが思い出せない限り、話なんてしてらんない。(次の人の話へ)

由香里お姉様

手紙の差出人は主人公と同じくらいの女の子で、ショップで由香里のことを見かけて一目惚れしたらしい。その子はショップで買った呪詛人形に由香里の名前をつけて可愛がっていたようなのだが、やがて空想の世界と現実の世界の境がわからなくなっていき、熱烈なラブレターが毎日束のように届くようになった。そのうちに、由香里の周りでは奇妙なイタズラが増え出す。やがてそのイタズラは徐々にエスカレートしていき、ついにはショップの常連客が階段から突き落とされるという事件が起こった。もちろん、イタズラの犯人は手紙の差出人である。その常連客が由香里と会話していたことに嫉妬して、やったことらしい。怖くなった由香里が彼女に断りの手紙を書くと、しつこかった手紙はプッツリと途絶えた。

私のこと、あきらめてくれたのかなぁ……?

  1. あきらめたと思う→「……だったらいいんだけどね…………」
  2. あきらめてないと思う→「やっぱり、そう思う?」

顔色のよくない由香里に声をかけると、主人公の頭の中に、怒りのこもった女の子の声が響いた。

〈私の由香里お姉様よ……!!〉

(次の人の話へ)

丑の刻参り

ある日、マザー・アンジュ宛に彼女が作った呪詛人形を買った人からのハガキが届いた。それを読んだ時からマザー・アンジュは人前に姿を見せなくなり、ずっとプライベートルームにこもりっきりになってしまう。

精神的に疲れてきた由香里がバイトを辞めようかと思い始めた頃、ショップを閉めて帰ろうとする時に、白い衣をまとった女の人が暗い路地を駆け抜けて行くのが見えた。追いかけてみると、見知らぬ林の中に迷い込んでしまい、その女性が丑の刻参りをしているのを目撃してしまう。恨みのこもった念のようなものが押し寄せてくるのを感じた由香里は、以前マザー・アンジュからもらった御守りを握り締めた。すると、御守りが熱を持ち始め光を放ち、丑の刻参りをしていた女性が振り返った。

女性はマザー・アンジュだった。

マザー・アンジュは、がっくりと膝をついて動かなくなったと思うと、身体が霧のように飛び散り消えてしまい、あとには由香里の名前が書かれた呪詛人形と、五寸釘だけが残った。

由香里は話し終えると、その時の御守りを取り出した。

もしかしてこれが欲しいの?

  1. 欲しい→これはあげられないわ。大事な御守りだもん。(次の人の話へ)
  2. 欲しくない→由香里が御守りをポケットにしまおうとすると、石のかけらのようなものが転がり落ちた。(次の人の話へ)※隠しシナリオへ

隠しシナリオへ

丑の刻参り]で話を終わらせ、最後に「2.欲しくない」を選択すると、[隠しシナリオ・石の話]へのフラグが立つ。

登場人物

マザー・アンジュ (グラフィック有り)
由香里がバイトしていたオカルトショップの占い師。

Last modified:2012.7.21.
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