由香里はこの前、結婚披露宴に出席したという。
誰の?って聞かれても困るんだけど……。
由香里の左手の薬指にはキラキラと輝くゴージャスな指輪が光っていた。その指輪の宝石はスンバライトという珍しくて貴重な石なのだという。しかし、それを見た哲夫は、そのスンバライトは偽物だ、と言い出した。
哲夫おじさんのいうように偽物なの……?
哲夫の話によると、本物のスンバライトには魔人が封じ込められているというのだ。しかし由香里は、この指輪もプレゼントされた時は本物だったが、婚約者のつまらない嫉妬により魔人を逃がしてしまったという。由香里は結婚式の直後に離婚し、もう一度魔人を手に入れようと決めた。スンバライトの魔人を創造するには、六つの魂が必要だといい、部屋を見回した由香里は「ちょうど六人いるじゃん……」とつぶやいた。(ゲームオーバー)
哲夫にからかわれた由香里は、手を握り締めて小刻みに震えている。その薬指にはめられたスンパライトは燃えるように赤く輝いていた。やがて宝石が音を立てて割れると、由香里はわけのわからない言葉を呟いた。由香里が声を張り上げた瞬間、障子の外からまぶしい光線が差し込んだ。車のライトだろうか?誰かが来たようだ。(次の人の話へ)
由香里は結婚披露宴の招待客のサクラをした時の話を語り始めた。
ホテルに着いた由香里はエレベーターで最上階の大ホールの入り口まで行ったのだが……
ええと……、確か『イボガエルの間』だったと思う。
風間家・橋本家の両家で行われた結婚披露宴ではみんな仮面を被って出席しており、まったくもって奇妙奇天烈なパーティーであった。そして、キャンドルサービスが始まろうとした時、突然黒いタキシード姿の青年が現れる。
新郎新婦とこの青年。この三人の関係ってどんなものだと思う?
本物の風間が偽物の新郎を殴り仮面が外れると、その仮面の下には全く同じ顔が現れた。なんと風間一族はみな同じような顔をしていたのだ。
普通の環境では、こんなにそっくりな人間がウジャウジャいるはずない。
もしいるとしたら……。
由香里がこの前図書館で古い新聞記事を集めた本を調べていたら、興味深い記事を見つけたという。そのコピーを見せる由香里。見出しには『神か悪魔か?人造人間誕生』と書かれていた。しかし人造人間を生み出した科学者の名前はコピーミスで切れていたが……。
話の途中で障子の外からまぶしい光線が差し込んだ。車のライトだろうか?誰かが来たようだ。(次の人の話へ)
風間一族は地球に花嫁を捜しに来た宇宙人だった。式の後、結局このカップルは離婚し風間一族は消えてしまったが、きっとまた花嫁捜しをしているのかも。
あんたも、立候補してみたら?
由香里の左手の薬指には結婚指輪が輝いていた。これから結婚式のための迎えがくるので来てもらいたいという由香里。みんなでスンバラリア星へ。(ゲームオーバー)
主人公の頭に忍者・風間の声が響いてきた。一日三度、西の空に向かって『風間様はステキでうっとりしちゃう』と唱えれば、忍術を見せてくれるという。
騙されたと思って唱えてごらんよ?きっと、すごいことがおこるからさ。
第1話から第5話までを全て風間シナリオにして進め、最初の選択肢を「3.全然知らない〜」とし「3.宇宙人」→「2.嫌よ!」で終わらせると、七話目に[隠しシナリオ・風間]が出現する。