入学試験の時、細田は同室の中野君という受験生と一緒にトイレに行こうとするが、トイレからはたくさんの手が出ていた。
どうする?
手の出ているトイレに入った細田と中野だが、やっぱり出ようとすると中野が手に足を掴まれてしまう。
どうしよう?
中野を殴って逃げ出した細田だが、振り向くと無数の手が追いかけてきた。細田は階段をかけあがり屋上へ。逃げるために屋上から飛び下りた細田だが、手に助けられ地上へ。いつかまた、あの手に包まれたいと思っている細田だった。(次の人の話へ)
シャープペンで手を撃退し、二人で校庭に飛び出した。校舎を見上げると、窓という窓からたくさんの手が出てきた。(次の人の話へ)
中野は手につかまってしまったが、最後に細田に向かって呪いの言葉をはいたようだ。それから細田が手を見ることはなくなったが、中野の呪いのせいか、細田の背中には大きな顔の形のアザができてしまった。(次の人の話へ)
トイレを我慢して試験会場に戻った二人だが、中野は試験の途中でトイレに行きたい、と退出してしまった。
細田は試験が終わると急いで席を立ち、走った。
《A》校舎の反対側のトイレに行った細田。用を足した細田は、さっきのトイレにまだ手があるかどうか思った。どうしたと思う?
《B》結局トイレには手も霊気もなかった。そこで中野のことを思い出した。どこに行ってしまったんだろう?
《C》細田は四時限目の試験が終わると、もう一度あのトイレに行ってみた。
するとまたトイレからは手が伸びていた。中野はまだこの中にいるのかもしれない。確かめようか?どうしようか?
手が出てくるのは、全部のトイレだという。(次の人の話へ)(※隠しシナリオへ)
便器から手の出るトイレの見分け方を教えてくれるという細田。ドアを開けたら、息を潜めてみて、その時にヒンヤリした空気を感じたら、そこがそのトイレなのだという。(次の人の話へ)
立ち去ろうとした細田の手を誰かが後ろからつかんできた。振り返った細田が見たのはあの長い手だった。細田はその手に引き込まれてしまったのだという。
話が終わると今まで話をしていた細田は消えてしまい、ドアから本物の細田が登場してきた。(次の人の話へ)
閉まりっぱなしの個室があるのに気づいた細田は、あわてて先生を呼んできた。声をかけたが返事がないので、先生は椅子を持ってきて上から覗こうとしたが、悲鳴をあげて転げ落ちた。椅子に飛び乗った細田が個室の中で見たのは、便器に飲まれる中野の顔であった。(次の人の話へ)
ほかのトイレを探すことにした二人。階段を一階分下りたところにトイレがあったため、そこに飛び込んだが、そのトイレには目に見えない透明な手がひしめいていた。目に見えない手に身体中をまさぐられた細田が悲鳴をあげると、身体を撫で回していた手が離れたため、細田はトイレを飛び出した。一刻も早くその場を離れようと走り出した時、後ろから助けを呼ぶ中野の声が聞こえてきた。
そのとき、細田は?
助けに戻ると、中野は見えない手に担ぎ上げられ空中に浮いていた。細田は腰が抜けてしまい、結局中野は見えない手によってトイレの中に引きずり込まれてしまった。(次の人の話へ)
便器を調べると突然扉が閉まり、細田は個室に閉じ込められた。壁を見ると、襲われて窒息死した中野が細田に向けて書いた呪いのメッセージを見つける。メッセージを読むと扉が開いて細田は助かったが、以来、首のところに手のアザができてしまい、毎日少しずつ首を絞めていくのだという。(次の人の話へ)
細田が試験会場に戻って自分の机に座ると、突然後ろから肩をたたかれた。振り向くと、そこには青い服に着替えた中野が立っていた。どうしていたのか聞くと、あの時中野は驚いて、もらしてしまったのだという。細田が助けなかったことを謝ると、その代わり試験が終わったらちょっと付き合って欲しいと言われる。
試験が終わると中野は例のトイレの前まで来て、この中に忘れ物をしたから一緒に取りについてきて欲しいという。トイレの中で中野は忘れ物を見つけたようだが、便器の中を覗き込んでいるので、肩越しに中を覗くと便器の中から手が飛び出していた。「これ、僕なんだ」と中野。一人であの世に行くのは寂しいから友達を連れて行くことにしたのだという。「友達なんかじゃない」と細田が言うと、中野は消えてしまった。(次の人の話へ)
先生を見つけてトイレまで戻ると、先生はトイレの中に飛び込んだ。しかし先生も見えない手につかまれてしまい、中野とともにくすぐられてしまう。以来、中野と先生を見たことはない。(次の人の話へ)
[全てが呪われたトイレ]の話で終わらせると、隠しシナリオ[主人公の後輩田口真由美(男)]へのフラグが立つ。