主人公は暗闇の中で目を覚ます。 新堂の話によると、今日集まったメンバーの中に、夢の中の男とそっくりな奴がいたという。 そいつは新堂に仇討をしようとしているらしい。こんな話は信じられないか?という新堂。
《1》ここは夢に出てきた学校と現実の学校とが交差して生まれた空間で、 奴の狙いは自分だけだから一人で逃げろ、と頼む新堂。校門の外で待ち合わせをして逃げる主人公だが…
どの方法で校門まで行くか?
《2》階段を下りようと足を踏み出した瞬間、何かが背にぶつかってきて落ちる。が、 ふわっと羽のようなものでやわらかく包み込まれる感触がした。何が起こったの……?
《3》:ランダム扉ルート
階段を下りて昇降口の扉を開くと…ランダムで下記三種類のどれかに進む。
《4》:荒井ルート
荒井と出会うと、窓から出ることをとがめられる。荒井専用の秘密の出口へ案内しようとするが…
《5》:風間ルート
階段から落ちて目を開けると、主人公は風間に抱きかかえられていた。
そんなことより僕とデートしようよ、という風間に対して…
《6》なんだか風間の笑顔が怖い。素直に返事して大丈夫なの?
《7》そんな君のかたくななところが好きさ、と風間は主人公を抱き上げたまま歩きはじめる。「愛し合う恋人たちはこうやって家に帰るものなんだよ」
《8》 踊り場で踊り出す風間。いったい、これのどこがデートなのかしら。
《9》風間からこっそり逃げようとしたが見つかってしまった。
福沢の笑い声が響き、室内の電気がつくと、語り部たちの死体と、真っ赤に染まった福沢がいた。 新堂が殺したのは、男の姿で夢の中に生きていた福沢の半身だったのだという。こんな話を信じられないなら体験してもらうしかないね、という福沢。 主人公は終わらない悪夢を見ることに…。 [BADEND]
新聞部の部室に戻ってきた主人公。 目の前にカッターナイフをもった新堂が現れた。 あの夢は新堂誠の中の悪魔が、新堂誠っていう人間を殺している ところだったのだという。 あの世で新堂と仲良くな、と胸を刺される主人公。赤く染まっていく視界の中、二人の悪魔が笑っていた…。 [BADEND]
校門までたどり着き新堂を待つ主人公。校舎の方から二人の女の子がやってきた。
「ねえねえ知ってる?この校門出るって噂があるんだよ」
「以前、新校舎の階段から落ちて死んじゃった、新聞部の女の子がいるんだけどね。その子の霊じゃないかていわれてるよ」
「新校舎で死んじゃった子がなんで校門に出るの?」
「噂じゃ誰かをまってるらしいよ」
私、待ってるの。だって約束したんだもの。校門の外で待ってるって、約束したのよ。だから待ってるの。
あの日から、ずーっと………………。[GOODEND](※隠しシナリオへ)
荒井の案内を断り、窓から脱出する主人公。 そのときふいに頭上から風を感じた。荒井が名を呼ぶ、そして次の瞬間頭に鋭い衝撃がはしった。 ポトリポトリと生温かいものが落ちてくる… [BADEND]
「そうかやっぱりあいつのことが好きだったんだな」 風間のひんやりした腕が首に触れる。両腕に力が込められる。 やっぱり最後の瞬間に見るのは好きな人の笑顔がいいもの、と 唯一の抵抗として、主人公は目を閉じた。 [BADEND]
階段から落ちて死んだ風間を見て、「かわいそうな風間さん、一回くらいデートしてあげてもよかったのに」 すると、ぐったりと垂れていた風間の首がむっくりとおきあがり、ぐるりと一回転した。 「その願い叶えてやろう」 床の表面に波紋が広がったかと思うと風間の死体と主人公の身体は、アリ地獄に落ちた虫のように ずぶずぶと沈みはじめた。 風間はウスバカゲロウの幼虫ってところか。 「これからはずーっと一緒だよ」 遠くなっていく意識の奥で、ウスバカゲロウがうれしそうに笑っていた。 [BADEND]
風間に付き合って踊ってみると、 周りに生気のない青白い顔をした人が集まっていた。 みんな足から血がながれてる。なにかに憑かれたように踊るダンサーたち、その中には語り部達の姿も。 いつ終わるともなく続く悪魔のダンスを踊り続ける主人公。 [BADEND]
トイレに行きたくなった主人公。女子トイレの前には細田がいた。 細田は強引に握手をしてくると、薄暗い廊下の向こうへと走り去っていった。 その姿がみえなくなったころ、自分の手の中に奇妙な物が握られていることに気付いた。 ゆっくりと手を開いてみるとそれは血のついたナイフだった。 トイレの中を覗くと床の上に喉を真一文字に掻き切られた岩下があおむけになって倒れていた。 遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえてくる… [BADEND]
[新堂を待ち続ける主人公]で話を終わらせると、隠しシナリオ[あの子は誰?謎の坂上君]へのフラグが立つ。