哲夫の話は、片田舎に行ったときに体験した話だという。
自分は、子供の時から自然の中を走り回るのが、好きだったんだ。そんな経験があるだろ?
哲夫はよく行動を共にする三人と一緒に、ある片田舎の町へ冒険に出かけた。その町には地元の人間も全く入らない『森』があり、そこにある崖がロッククライミングをするのに最適だという話を聞いたからだ。
町に着き旅館に入ると、そこの主人で風間と名乗る男が、そこの『森』には得体の知れないものが住んでおり危険だと忠告してきた。
風間は、何が住んでいるといったと思う?
その森には得体の知れない力を持った狸がいるのだという。しかし哲夫達はその話を信じることはせず、翌朝朝食もとらずに早速森へと出発した。
ところで『急がば回れ』ってことわざ、知ってるよな。君は、その通りに行動する方かい?
森の中に入りしばらく進むと川が横切っていたが、哲夫達は川を渡って進んでいくことにした。
川を渡りさらに進むと、そこには風間がいた。声をかけると風間は「狸がしゃべったぞ!」と森の奥へ走っていってしまった。
どうする?追いかけていくかい?
《A》風間を追いかけていくと、猟銃を持った数人の男が風間の前に現れた。風間が「助けて!人間の言葉をしゃべる狸が、僕を追いかけて来るっ!!」というと、男達は哲夫らに向けて猟銃を構えた。慌てて木陰に隠れる哲夫達。
自分らはどうしたと思う?
《B》逃げ切れそうにないと感じた哲夫達。どうする?
《C》逃げ続けた哲夫達だったが、銃を構えたごつい男が立ちふさがった。さあ、どうする!
《D》哲夫達は、自分らは旅館の客だということを風間に証明することにした。どうする?
《E》なんだと思う?
逃げ続けた哲夫達だったが、風間に追いつかれてしまう。そして風間の口から恐ろしい事実を聞かされてしまった。
哲夫達は人間狩りの獲物にされており、その首には賞品がかけられているのだという。賞品とは人間狩りの一年間無料招待券であり、このゲームを仕切っているのが風間だというのだ。
だが、風間は哲夫達を逃がしてやることにし、獲物を倒した合図の笛を鳴らした。首を持ってくるのは誰でも良いので、獲物が殺されたと知ると、今度はハンター同士の首の奪い合いが始まるだろう。
話を終えた哲夫の目は怪しく光り、声が弾んでいた。この前風間から、今度サバイバル・ゲームをあの森でやるという手紙をもらったそうだ。(次の人の話へ)
哲夫は夕食の献立を並べ立てた。「コンポタスープに山菜御飯、それから、鳥の鍋にハンバーグ。豆腐にピラフ……えっとそれから、そうだ、ラーメンと鯛のお頭!!」だが、風間は信じようとしない。銃口が向けられ、風間の合図と同時に銃声が轟いた。
しかし、目を開けると誰もいなくなっており、哲夫達は旅館へ戻っていった。旅館では風間が待ちかまえており、哲夫らが玄関を上がろうとすると風間は「今夜は、なにが食べたい?狸汁かい?ククククク……」と言って去っていった。(次の人の話へ)
哲夫達は逃げ出したが、風間が待ちかまえており、囲まれてしまう。なんとか風間を説得しようと試みたが、風間は信じようとせず、銃口が哲夫らに向けられた。
しかし、目を開けると誰もいなくなっており、代わりに何十匹もの狸が逃げていった。哲夫達は狸に化かされていたらしい。
哲夫達が旅館に戻ると、なぜか自分たちの部屋がなくなっていた。宿帳にも哲夫達が泊まった記録はなく、風間という主人もこの旅館には勤めていないのだった。哲夫はいつから化かされていたのだろう。(次の人の話へ)
哲夫達は逃げ出したが、風間が待ちかまえており、囲まれてしまう。なんとか風間を説得しようと試みたが、風間は信じようとせず、銃声が轟いた。
しかし、気がつくと哲夫らは森の入り口のところで倒れており、体のどこをみても撃たれたあとはなかった。旅館に帰っても風間はさっきのことを覚えていないようであり、結局、帰るまで何事もなかったのだった。(次の人の話へ)
哲夫は夕食の献立を並べ立てた。「コンポタスープに山菜御飯、それから、鳥の鍋にハンバーグ。豆腐にピラフ……えっとそれから、そうだ、ラーメンと鯛のお頭!!」だが、風間は信じようとしない。銃口が向けられ、風間が合図をした。
しかし、目を開けると風間が腹を抱えて笑っていた。哲夫達は風間の仕組んだいたずらにひっかかってしまったのだ。怒った哲夫は風間をぶん殴ってしまう。風間は起きあがると言った、「こんなことをして、タダですむと思っているのかい?あとでどうなっても、知らないよ。僕のお父さんはね……」。風間の親父さんは、とてもやばい人だったのだ。(次の人の話へ)
哲夫は風間旅館のことを話したが、風間は「よくもそれだけの嘘を並べることができるね」と、男達に殺すことを命じる。しかし男達は顔を見合わせ迷っていた。どうやら風間は、哲夫達を狸に見立てて狩りをしていたようだった。男達はもう風間のいいなりになるのは嫌だといい、風間を撃った。
哲夫達が旅館に戻ると、そこには肉片と化した風間が迎え出てきた。その顔に数え切れないぐらいの銃痕をつけて……。(次の人の話へ)
森の中に入りしばらく進むと川が横切っていたので、哲夫達は川を渡らずに進んでいくことにした。
歩いていくと、哲夫らは狸を見つけ、しばらくの間にらめっこしていたが、やがて狸はどこかへ逃げていってしまった。その後、結局哲夫達はロッククライミングができる崖を見つけることはできず旅館へ戻ることにした。
旅館に戻って夕食をとっていると、あの狸が部屋の中へ入ってきて哲夫の横に座った。腹が空いているのかと思った哲夫は刺身を食べさせてあげようとしたが……。
その狸は、どうしたと思う?
狸はテーブルの上の料理を全て食べてしまい、ついには哲夫の指に噛みつき中指を食べてしまった。狸に食べられる!と思った瞬間、風間が部屋に入ってきて狸は消えてしまった。気がつくとテーブルの上の料理も哲夫の中指も元の通りに戻っていた。
哲夫の中指の付け根には、狸にかまれた傷が今も残っているのだという。(次の人の話へ)
狸は料理には目もくれなかった。だが、仲間の一人がおもしろ半分に酒を飲ませると、狸はおいしそうに酒を飲み、いい気分になったのか腹鼓を打った。とってもいい音だったという。
ところで、狸って本当に腹鼓を打つのだろうか?(次の人の話へ)
森の中に入りしばらく進むと川が横切っていたので、哲夫達は川を渡らずに進んでいくことにした。
途中で狸の死骸を見つけたり、仲間が用を足しにどこかへ行ったりした出来事があったが、結局哲夫達はロッククライミングができる崖を見つけることはできず旅館へ戻ることにした。
もう自分の話は聞き飽きたのかい?
★謝った方がいいかしら……
旅館へ帰ってくると主人の風間が出迎えた。風間は哲夫達をからかったため、哲夫は風間に殴りかかろうとしたが、風間は人間離れした早業で鉄拳をかわすと消えてしまった。気がつくと旅館もなくなっており、哲夫達は道脇の畑の中にいた。
きっと狸の仕業だったのだろう。(次の人の話へ)
旅館へ帰ってくると主人の風間が出迎えた。風間は哲夫達をからかったため、哲夫は風間に殴りかかろうとしたが、風間は人間離れした早業で鉄拳をかわすと消えてしまった。気がつくと旅館もなくなっており、哲夫達は道脇の畑の中にいた。
どう思う?
何か起きるかもしれないから電気を消してごらん、という哲夫。
私は……
気がつくと哲夫が謝ってきた。
気分が悪そうだけど、今日は、もうやめとくかい?
旅館へ帰ってくると主人の風間が出迎えた。風間は哲夫達をからかったため、哲夫は風間を殴ってしまった。
殴られた風間は首があらぬ方向にねじ曲がっていた。それでも彼は倒れたまま動き回っている。そして、どこからパチパチと火花が散るような音が聞こえてきた。
どうしよう。逃げた方がいいだろうか。どうする?
このシナリオを含め、第1話から第6話までを全て風間シナリオにして進めると、七話目に[隠しシナリオ・風間]が出現する。