1年ぐらい前、泰明の番組ではルネサンス時代の無名画家の絵の復元のためにCGを使うことになった。そして、復元する為の絵をX線で調査すると、絵のうしろにもう一つ絵が隠されていたのが発見されたという。
その絵のうしろには何が描かれていたと思う。かなり意外なものだから当ててごらん。
絵の復元作業に入って一週間後の夜、復元の担当者だった片山から連絡を受けた泰明は、復元の最後の瞬間に立ち会うことにした。しかし、モニターに呪文が復元される最後の瞬間、部屋の電源が落ち、モニターの中から謎の男(風間)が蘇った。本能的に逃げようとする片山と泰明。
君だったら腰を抜かして、床に座りこんじゃうんじゃないかな。
片山と泰明は倉庫へ逃げ込んだが、そこはあの絵の原画が置かれている場所であった。程なく倉庫の空気が青白く光り出すと、謎の男(風間)が現れ、片山は殺された。泰明も死を覚悟したが、足元にあった例の絵の原画を男にかざすと、絵に描かれていた婦人が現れ、男を追いかけていった。(次の人の話へ)
片山と泰明はビルの外へ逃げようとしたが、逃げ遅れた片山は襲われ、体がミイラのように干からびていった。
片山を助けに行くかい?
片山と泰明はエレベーターの中へ逃げ込んだが、恐怖で混乱した片山は泰明を襲い、泰明は片山を殺してしまった。そこへ謎の男が現れると、君が捧げてくれたいけにえのおかげで復活できた、と片山の死体を消し泰明の傷を治して消えていった。(次の人の話へ)
復元画のCG制作担当だった風間望はその絵に恋してしまったようだ。
《A》ところで、君、好きな人いる?
《B》じゃあ、デートとかしたことあるの?
《C》じゃあ、その人の写真を持っているかな。
風間は絵の美女をホログラフィで表示することを思いつき、三次元化することに成功するが、その日以来風間は行方不明になってしまった。後日、絵のデータを見つけた泰明達がホログラフィ装置に転送すると、装置から、逃げ出す絵の美女と、彼女を追いかける風間が一緒に出てきた。以来、女を追っかける風間の幽霊がでる噂が広まったという。
こんな話は信じられない、と主人公がいうと、目の前を女と男が通り過ぎていった。彼等はあの後、この時間になると目の前を通るようになったのだという。(次の人の話へ)
絵を見ているだけじゃ飽きたらなくなった風間は、試験的に導入された三次元スキャナーを使用して自分の姿を美女の絵に合成しようとした。風間が自分の姿を取り込もうとすると、突然美女の絵が勝手に表示され、彼の姿が完全に合成されると美女は恐ろしい魔女に変貌していた。その日以来風間は行方不明になり、後日泰明が例の絵を表示すると、そこにはいやらしく笑いながら走る風間と、いやな顔をして逃げていく美女が映し出された。罠にはまったのは美女の方だったらしい。(次の人の話へ)
風間は謎の美女の素性を調べだしたが、何の手掛かりも見つけることができず、生きる目標を失ったかのようにボーッとしていた。そしてときどき倉庫でその絵の原画を眺めるようになったという。
こんな風間のことどう思う。
どうする。声をかけるかい。
CGの担当者だった風間は、絵を表示すると真っ青な顔をした。そして「これは化け物です……」というと画面に映ったグラフィックを消してしまった。泰明達が風間をソファーにつれていって話を聞くと、風間は幼少時代にその化け物を見たのだという。しかし、化け物とは風間のおばあちゃんの事で、絵に描かれていたのはただの偶然であった。(次の人の話へ)
描かれていた人物は、恥ずかしい髪型をしていた。おまけの絵の下にはさらに笑いを誘うようなメッセージが隠されており、泰明と片山は大笑いをした。そして二人が帰ろうとすると、あの絵の人物が現れた。
いったい何者だと思う。
泰明達は大いに笑ったが、男は怒ってしまい、片山の頭を消してしまった。男は泰明に「俺はそんなに変か?」と聞いてきたため、泰明は「服がちょっと……」とあたりさわりなく答え、流行の服についてありったけの知識を彼に話した。納得した男は礼をいって消え、泰明は助かる。
話が終わると泰明は言った、「もし街で緑と赤のストライプの服を着て、黄色い帽子を被った妙な男を見掛けたら、そいつかもしれないよ」と。取って置きのファッション情報だといって教えたのがそれなのだという。(次の人の話へ)
★を通っていると、話の最後に片山から泰明の携帯へ電話がかかってくる。片山って、死んだ人じゃ……(次の人の話へ)
絵の下には泰明そっくりの肖像画が描かれていたのだという。しかも、その人物は泰明のお気に入りの服まで着ていた。泰明が担当の風間に一体どういうことなのか問い詰めると、風間はここでは言えないので、昼に屋上へ来てくれと言った。
泰明は悩んだ、世の中には知らない方がいいこともある。
そんな風に思ったことないかな。
ADの風間は絵について調べたいから、と、イギリスに発ったが、予定の二週間後になっても帰ってこない。一ヶ月ほど経ってから風間は局に現れたが、泣きながら謝るばかりだった。そして風間が顔を上げると、そこにはあの絵にそっくりな顔が……。
しかしそれはお面であった。
風間は飛行機に乗り遅れて、今日まで家に隠れていたらしい。
泰明はそんなことぐらいで家に一ヶ月も閉じこもる風間が怖くて、その日から彼に近付かなくなったという。(次の人の話へ)
風間を実在の人物として登場させ(絵の後ろに描かれていたものを「2.魔女」、「3.女神」「5.素敵な男」「6.宇宙人」のどれかにする)話を終わらせ、その後すべて風間の話になるよう語り部を選んでいくと、七話目に[隠しシナリオ・風間]が出現する。