選択肢無しの一本道シナリオ。
誰かが玄関の戸を開け、部屋の前までやってきた。遅れてきた和弘おじさんだろうか?
いや、違う。襖の向こうにいるのは、恐ろしい強盗だ。
……私たち。また殺されるのね…………。
男は大きく開けられた襖の前に立ち、部屋の中を見回した。
今から六年前、ここで痛ましい強盗殺人事件が起こったのだ。殺された被害者は法事のため、この開かずの間に集まっていた七人。男は仕事の都合で間に合わなかったため助かったのだった。
男は殺された七人の仇をとると誓い、部屋をあとにした。