福沢玲子・第6話(男)


シナリオパターン

まじめだが、異常に結婚願望が強かった平井香苗という女生徒の話。 主人公の理想とするタイプの女性の優先順位によってシナリオが分岐する。

佐藤博通と黒魔術

「ルックス」→「性格」とする、もしくは「家事全般」→「ルックス」とするとこのシナリオへ。

平井は占いクラブの部長をしていた。彼女の理想は、自分のことをなんでも分かってくれる人だという。 そんな平井のもとに佐藤博通という一年生が現れる。彼は一年の途中で占いクラブに入った男子生徒で、 占いがうまかった。平井はそんな彼に惹かれる。

ある日平井は黒魔術の本と出合い、それに載っている占いなどがよく当たることから黒魔術にはまってしまう。

平井は黒魔術の本をひらいて佐藤との相性をみるが、結果は悲惨なものになると出てしまう。 そこで、恋を叶える黒魔法を試そうとした。その黒魔法では魔方陣を書き、 北に向かって相手の名前を13回唱え、動物の血を二、三滴悪魔に捧げよとあったのだが…。

彼女は、なんの血を採ったと思う?

  1. ノラ犬かノラ猫の血→真っ赤なウェディングドレスの夢を見る平井。やがて卒業した二人は結婚することになったが、 当日平井は行方不明になってしまう。部屋には真っ赤なウェディングドレスが落ちていた。(次の人の話へ)
  2. 飼いネコの血→佐藤に告白する平井。佐藤は突然頭をかかえて苦しみだし、僕もあなたが好きだったと告白してきたが、 その目は魂でも抜かれたようにうつろになっていた。やがて二人は結婚したが、佐藤の目は今でもうつろなままだという。(次の人の話へ)

鈴木と平井の兄

「家事全般」→「性格」とする、もしくは「性格」→「ルックス」とするとこのシナリオへ。

平井の理想の男性とは彼女のお兄さんのような人だった。彼女は美人ではあったが性格に問題があり、占いにはまっていてその結果を信じるあまり、 それをすぐに言いふらしていたという。

ある日平井は鈴木という男子生徒に出会い、惹かれる。占いで相性を調べると良い結果がでたので、 私と彼とはうまくいきそうだとみんなに言いふらすも、それが鈴木の耳に入り…。

鈴木のとる対応によってエンディングが分岐する。

  1. 僕が好きならつきあおう→彼女は正直に言った。
  2. 変な噂をながすな→[自殺する平井]へ

平井は正直に言った。この時鈴木君は、なんていったと思う?

  1. 僕も運命を感じるよ→二人はつきあい始める。
  2. 君、なんだか変だよ→[呪われる鈴木]へ ※Sでの追加分岐→SFC版では[自殺する平井]へ

平井と鈴木はつきあい始めるが、彼女は占いで鈴木をふりまわした。それである日、彼女に話した。なんていったと思う?

  1. 性格を直せ→[鈴木を襲う平井]へ
  2. 別れよう→[自殺する平井]へ

自殺する平井

平井に「2.変な噂をながすな」と言うか、「1.僕が好きならつきあおう」を選んだ後に 「1.僕も運命を感じるよ」→「2.別れよう」として平井をふると、平井はお兄ちゃん子に戻る。 しかし、二人がいつまでも離れないでいるとどちらかが死ぬことになるという占いを信じた彼女は、 悩んだ末に手首を切って自殺してしまう。 (次の人の話へ)

呪われる鈴木 ※Sでの追加分岐

平井に「1.僕が好きならつきあおう」を選んだ後に「2.君、なんだか変だよ」として平井をふると、 平井はますます占いにのめりこんでいく。そして鈴木に関する悪い占いばかり当たる為、 平井が呪いをかけているのでは、という噂が流れる。しかし実は妹思いの平井の兄が鈴木に復讐してたのだ。(次の人の話へ)

鈴木を襲う平井

平井に「1.僕が好きならつきあおう」を選んだ後に 「1.僕も運命を感じるよ」→「1.性格を直せ」というと、あなたまでお兄ちゃんと同じこと言うの? と平井にカッターで首を切られる。(次の人の話へ)

田中と占い師

「ルックス」→「家事全般」とするとこのシナリオへ。

理想の高い平井には、それに見合う田中という彼氏がいたのだが、ある時から田中は冷たくなってしまう。 それでよく通っている占いの店に行き占ってもらうと、田中には新しい彼女ができたのだと言われる。 占い師に魅力をつける呪術をしてもらうも、田中がきれいな女の人と歩いているのを見てしまって…。

占い師になんと頼むかでエンディングが分岐。

  1. もっときれいにしてほしい→[占い師が新しい彼女?]へ
  2. 田中君の新しい彼女を呪いたい→占い師は黙り込んで、こう言った。 ※Sでの追加分岐→SFC版では[占い師が新しい彼女?]へ
    1. もっと自分を磨いた方がいい→[占い師が新しい彼女?]へ
    2. 後悔しない覚悟があるのなら、呪いの方法を教えてあげよう→占い師は明日の午後4時にまたくるようにと言った。

占い師にまた来るように言われた平井だが……

  1. 占い師のところへ行く→占い師のところへ。《B》
  2. 怖いから行くのをやめる→占い師が怒って呪いをかけたりしないだろうか。《A》

《A》本当にどうしよう……?

  1. 占い師のところへ行く→占い師のところへ。《B》
  2. やっぱり怖いので行かない→[呪いがとけた田中]へ

《B》儀式を行うために、平井は一振りのナイフを手渡された。「さあそれであなたの血を」

  1. 怖いのでやめたいと答えた→[殺される平井]へ
  2. 怖くないので続けると答えた→[占い師と入れ替わる平井]へ

占い師が新しい彼女?

占い師に爪を差し出し、さらにきれいになった平井。もっともっときれいになりたいと思い 占い師のところに行くと、そこで田中の新しい彼女らしき後姿を見る。 彼女を問い詰めようとすると平井は胸をおさえて倒れこんだ。目の前にいた女の人は 、田中君はわたしのものよ、と黒いローブを取り出しそれをゆっくりかぶった。その姿は…。(次の人の話へ)

呪いがとけた田中 ※Sでの追加分岐

平井は占い師のところ通うのを止めた。すると、ある日から田中は急に以前のように優しくなったという。 占い師も田中の新しい彼女もいなくなってしまった。平井があのまま占い師のところに通っていたらどうなっていたのだろう…。(次の人の話へ)

殺される平井 ※Sでの追加分岐

平井は占い師に殺されてしまう。占い師はこの事件の後詐欺でつかまったのだが、 テントの裏からは若い女性の死体がごろごろでてきたという…。(次の人の話へ)

占い師と入れ替わる平井 ※Sでの追加分岐

儀式のあと、平井は黒いローブを着て占い師のいたテントの中にいた。占い師からの手紙によると、 平井は占いの仕事をしなければならなく、『人を呪いたい』『覚悟できている』 『怖くない』という三つのことばを依頼者が発しない限り、解放されないのだという。(次の人の話へ)

近藤先生と赤い糸

「性格」→「家事全般」とするとこのシナリオへ。

平井は小学生のときに有名な先生に運命の相手を占われたのだが、なんと名前から誕生日、血液型、 出身地まで決まっているのだという。平井はその相手と二十歳になるまでに結婚できると信じ、 出会えなければ死んでしまうとまで思っていた。

そんな平井の条件にぴったり合う相手が高校三年のときに現れる。しかし彼は近藤先生という新任の先生であったため、 生徒である平井のことを避けてしまう。つきまとう平井に対し、高校を卒業したら、と濁すが、 平井はその言葉に対して指切りげんまんの約束をさせてしまう。

《1》平井との仲について他の先生に聞かれ、なにもないと答える近藤先生。しかしそのやりとりを平井に見られてしまい…

  1. 追いかける→平井に体育館へおびき出される。《2》
  2. 他の先生たちに説明する→[校長に殺される近藤先生と平井]へ
  3. 何もなかった振りを決め込む→平井に体育館へおびき出される。《2》

《2》体育館で、平井はナイフで自分の右手の小指のつけねから神経を引きずり出し、 「ほら、赤い糸」と近藤先生に見せる。近藤先生は……

  1. 逃げた→近藤先生は自分のアパートまで逃げ帰ってしまう。《3》
  2. 落としたナイフで戦った→[平井を殺してしまう近藤先生]へ
  3. 思わず平井さんを抱きしめた→近藤先生は自分のアパートまで逃げ帰ってしまう。《3》

《3》アパートへ逃げた先生。しかしドアからノックの音が。 「先生指切りの約束おぼえてる?」と言われ……

  1. 覚えてる→そのとたんドアをたたく音がやんで足音も消えた。《4》
  2. 忘れた→[ナイフを持った平井の霊]へ
  3. 帰ってくれ→足音が消え去った。《5》
  4. 許してくれ!→足音が消え去った。《5》

《4》それで、どうしたと思う?

  1. ドアを開けてみる→[腕の骨を砕かれる近藤先生]へ
  2. ドアを開けない→[針千本を飲まされる近藤先生]へ

《5》それで、どうしたと思う?

  1. ドアを開けた→[腕の骨を砕かれる近藤先生]へ
  2. ドアは開けなかった→[針千本を飲まされる近藤先生]へ

校長に殺される近藤先生と平井

平井を追いかけた近藤先生は、校長先生の助言で旧校舎を捜す。しかし後ろから首を絞められて殺されてしまう。 首を絞めらている間に聞こえたのは校長の声だった。翌日、平井と近藤先生は折り重なるようにして死んでいたのを発見される。(次の人の話へ)

平井を殺してしまう近藤先生

近藤先生は平井をめった突きにして殺してしまう。近藤先生は警察に連れて行かれるが、 本当の事を話しても信じてもらえず、近藤先生の妄想による事件として片付けられた。(次の人の話へ)

ナイフを持った平井の霊

平井は警察に連れて行かれ、その後自殺してしまう。それからあちこちの学校の体育館には、 ナイフを持った女生徒の霊が出るようになったという。 平井さんはまだ運命の相手を捜してるらしい。(次の人の話へ)

腕の骨を砕かれる近藤先生

アパートまで来た平井に対し、ドアを開けるとこのエンディングへ。

部屋に入ろうとする平井に対して決死の攻防をする近藤先生。何度もドアに腕をはさまれ、 近藤先生の腕の骨はメチャメチャに砕けてしまう。事件の後近藤先生は学校を辞め、平井は入院した。 次の運命の人を見つけるまで、平井は19歳のままだという。(次の人の話へ)

針千本を飲まされる近藤先生

アパートまで来た平井に対し、ドアを開けないとこのエンディングへ。

スペア・キーを持っていた平井は夜中に近藤先生の部屋に入り込み、ボウルに入った山ほどの針を飲ませる。 平井は、ぐったりした近藤先生の小指から神経を引きずりだし、自分の小指から出した神経とを針で器用につないで、 針で一杯になった近藤先生のおなかに顔を埋めて眠った。その後平井は入院した。 次の運命の人を見つけるまで、19歳のままだという。(次の人の話へ)(※隠しシナリオへ)

隠しシナリオへ

主人公の後輩田口真由美(男)

[近藤先生と赤い糸]の話で[針千本を飲まされる近藤先生]で話を終えると、隠しシナリオ[主人公の後輩田口真由美(男)]へのフラグが立つ。

登場人物

平井香苗(グラフィック有り)
まじめで美人だったが、異常に結婚願望の強い女生徒。
佐藤博通
一年の途中で占いクラブに入った男子生徒。人の心を読むことに興味があり現実的な人だった。
鈴木
サッカー部の三年生。かっこよくて頼りがいがあって頭も性格もよかったという。
田中
かっこよくて、頭も性格もよかったという。
美和子さん
すごくきれいな女性。シナリオによって占い師の正体だったり田中の新しい彼女だったり結婚相手だったりする。
占い師(グラフィック有り)
平井が通っていた占いの店の占い師。
近藤真司
新任のさえない先生。髪の毛はぼさぼさで牛乳瓶の底みたいなメガネをかけてて小さくてずんぐりむっくりで、 一生女性には縁がなさそうな外見だったという。

Last modified:2012.9.15.
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