福沢玲子・第3話


シナリオパターン

旧校舎の裏にある一本の大きな桜の木、 その桜を切ったり堀りだそうとすると事故が起きるのだという。

この話を聞いて……

  1. 怖い→[東条深雪と桜の木]へ
  2. 怖くない→だったら、あの桜を切り倒してみる?

だったら、あの桜を切り倒してみる?

  1. 切り倒してみよう→[朝倉と霊道]へ ※Sでの追加分岐→SFC版では[東条深雪と桜の木]へ
  2. そんなことはできない→あなたも、あの桜には悪霊が宿ってるんだと思う?

あなたも、あの桜には悪霊が宿ってるんだと思う?

  1. 思う→[桜の木と飢饉]へ ※Sでの追加分岐→SFC版では[桜の木と死体置き場]へ
  2. 思わない→[桜の木と死体置き場]へ

東条深雪と桜の木

当時一年生だった東条深雪は桜の木と友達であったが、男の子に告白された東条は、自分は人間で、桜はしょせん桜の木なんだってことに気づきはじめてしまい、だんだんと桜の木とは疎遠になっていった。

それでも、卒業式の前日の放課後、そっと桜の様子を見に来た東条だったが、翌日彼女の名前がかかれた靴が桜の木の根本にころがっていた。

その時から東条は行方不明になってしまい、桜の木に飲み込まれたという噂がたったという。

>その桜に触ると、触った場所の皮膚がかぶれるのだという。 以前に、興味本位で桜を触った人がいたが、皮膚がただれてしまい、我慢できなくなってそこをカッターナイフで切り取ってしまった。そこが、人の顔をして、「私を、あそこから連れ出して……」としゃべるかららしい。(次の人の話へ)

<※SFC版で桜の木の話を「1.怖い」と選択していた場合>

夕刻に、あの桜に近づくと、「私に気づいて……。私はここにいるわ」というささやきが聞こえてくるという。(次の人の話へ)

朝倉と霊道 ※Sでの追加分岐

まだ旧校舎が使われていた頃、この学校に朝倉君という男の子がいた。彼は明るくスポーツが得意で、植物にも無条件で愛されるタイプだったらしい。朝倉はよく桜の木の下で昼寝をしたり本を読んだりしており、桜の木も彼のことを気に入っていた。

しかし朝倉は肺を患ってしまい、療養先の病院で亡くなってしまった。

桜の木は朝倉の死から変わってしまい、全身全霊をかけて朝倉を呼ぶために、幽霊の通り道である霊道を引き寄せるようになった。そして、いつのまにか桜の木にはたくさんの霊が宿ってしまったのだという。

福沢に「あの桜が、引き寄せている霊道は、どれだと思う?」と聞かれ

  1. 良い霊の通る道→良い霊ばかりだからって安心できないんだよ。《A》
  2. 悪い霊の通る道→ほんとにそう思ってる?《B》
  3. 霊道なんて通っていないと、信じたい→残念だけど霊道は通ってるよ。《A》

《A》桜の木を見に行こうと福沢に誘われる。

  1. 行く→[花びらにドクロ]へ
  2. 行かない→[桜に触ると…]へ

《B》実は福沢はここにくる前に桜の木を見に行ったのだという。「どんな花が咲いてたと思う?」と聞かれ…

  1. 普通の桜の花→まだ普通の花だったから大丈夫。(次の人の話へ)
  2. 怨念のこもった桜の花→暖かみのまるでない青白い花が満開だった。《C》

《C》福沢が、「髪や肩に花びらがくっついてなかなか取れなかったの」という。まだくっついていた花びらを見ると、ドクロのような顔が見えた。

「早く捨てちゃってよ」という福沢に対し…

  1. はい→それより大変なことになっちゃったね。だって怨念の花が咲いちゃったんだよ。この集まり、無事には終わらないよ。(次の人の話へ)
  2. いいえ→「いじわる!」と言われ、捨てるまで選択肢がループする。

桜の木と飢饉 ※Sでの追加分岐

この辺りには昔小さい湖があり、桜の木はその湖の湖畔にあったという。
ある年、飢饉が村を襲い、やがて村人同士は水を争うようになった。争いは日ごとに激しくなり、殺しあいにまでなっていった。
通りがかった旅人が見たときには、干上がった湖の底に村人達の屍が散乱しており、どの死体もひからびて一滴の血も残ってなかったという。
そばではあの桜が見事に咲き誇っていた。
桜は村人たちの血を吸って花を咲かせた。だから、ここの桜は赤みがすこし濃いのだという。

福沢に「どこが怖かった?」と聞かれ

  1. 人間の欲→やっぱり人間が一番怖いよね。あの木には欲望とそれについてまわる怨念という悪魔がいるんだよ。
  2. 自然の力→あの桜には自然の持つ不思議な力とその力に負けた人間の無念の思いが秘められているんだから…

どちらを選んでも、その後桜の木を見に行こうと誘われる。

  1. 行ってみる→[花びらにドクロ]へ
  2. 行きたくない→[桜に触ると…]へ

桜の木と死体置き場

戦争中にあの桜の木のあたりは死体置き場になっていたのだという。 死体だけじゃなく、まだ息があっても助かる見込みのない人も容赦なく投げ捨てられ、文字通り地獄絵図であった。 あの桜は、何百という人間の怨念を吸い取っている。じっとみていると、あの大木の幹には苦しみ悶える人の顔が浮かんでくるのだという。

「うそだと思うなら、これから確かめに行こうか?」と福沢に誘われ

  1. 行く→[木の幹に顔が]へ
  2. 行かない→[桜に触ると…]へ

木の幹に顔が

死体置き場の話を聞いてから、桜を見に行くとこのルートへ。

福沢に、顔が見えたかどうか聞かれ

  1. 見えた→木の幹に小さい顔が見える。ここで一度霊を見てしまった人は、これからしばらくはいろんなものが見えるのだという。(次の人の話へ)
  2. 見えない→匂いも嗅いでみて

福沢に、もう一度、顔が見えたかどうか聞かれ

  1. 見えた→木の幹に小さい顔が見える。ここで一度霊を見てしまった人は、これからしばらくは目をつぶると今見たものが浮かびでてくるのだという。(次の人の話へ)
  2. 見えない→木の幹に小さい顔が見える。「これで見えなかったら、あなたって霊感が弱い証拠ね」(次の人の話へ)(※隠しシナリオへ)

花びらにドクロ ※Sでの追加分岐

朝倉の話か飢饉の話を聞いてから、桜を見に行くとこのルートへ。

桜の木を見ると、花の中央にドクロのような顔が見えた。どの花にも気味の悪い染みがあるのだという。

ここで福沢に「もう部室に戻る?」と聞かれ

  1. 部屋に戻りたい→[早くおいで]へ
  2. いや、まだここにいたい→好きなだけ桜を見てていいよ。じゃあまた後で。

「じゃあまた後で」と言われ

  1. 引き止める→ね、ね、何か見えたの?
  2. 皆と一緒に戻る→[早くおいで]へ

「ね、ね、何か見えたの?」と言われ

  1. 見えた→「ここで、霊を見た人って、桜に魅入られるんだって」と言われる。 霊が見えたのは主人公がが初めてとか。(次の人の話へ)
  2. 見えない→木の幹に小さい沢山の顔が見える。(次の人の話へ)

早くおいで

この桜の木の周辺では、行方不明になる人が多いという。 たまに見つかるときもあるらしいが、皆、見つかったときは、体中の栄養を吸い取られたようにに衰弱していてほとんど助からず、やっと助かった人も幻影にうなされる。 自分の腕に人の顔が見えるといってカッターで切り落とそうとし、その傷口が喋ったらしい。醜くゆがみながら「早くおいで」と奇声をあげて。(次の人の話へ)

桜に触ると…

福沢に桜の木を見に行こうと誘われて断るとこの終わり方へ。

その桜に触ると、触った場所の皮膚がかぶれるのだという。 以前に、興味本位で桜を触った人がいたが、皮膚がただれてしまい、我慢できなくなってそこをカッターナイフで切り取ってしまった。そこが、人の顔をして、「お前の体が欲しい……」としゃべるかららしい。(次の人の話へ)

隠しシナリオへ

真説・桜の木の伝説

桜の木の話を聞いて、[2.怖くない]→[2.そんなことはできない]→[2.思わない]と答え、【桜の木と死体置き場】の話を聞き、 [1.行く]→[2.見えない]→[2.見えない]と選択して話を終わらせ、四話目に岩下明美を選択すると、隠しシナリオ[真説・桜の木の伝説]が出現する。

選択例:[1.好き]→[1.大好き]→[2.怖くない]→[2.そんなことはできない]→[2.思わない]→[1.行く]→[2.見えない]→[2.見えない]

主人公の後輩田口真由美(男)

男主人公で上記と同じ終わらせ方をすると、隠しシナリオ[主人公の後輩田口真由美(男)]へのフラグも立つ。

登場人物

東条深雪
まだ旧校舎が使われていた頃の生徒。当時一年生。おとなしい子で友達があまりいないようなタイプ。桜の木が友達だった。卒業式の前日以来行方不明に。
朝倉 (グラフィック有り)
まだ旧校舎が使われていた頃の生徒。明るくてスポーツが得意で、かっこよくって女の子の理想みたいな人。アウトドア派。肺を患い療養先の病院で亡くなった。

Last modified:2012.9.11.
42+αアキ