男主人公でのみ出現。福沢玲子の1話目で【エクトプラズムは早苗のおばあちゃん】のルートをたどり、最後に[2.信じない]を選んで話を終わらせ、
(福沢玲子・第1話を参照)六話目に岩下明美か風間望を選択すると、七話目で出現する。
※ただし、五話目に風間を選んで[スンバラリア星人現る]のフラグを立て六話目に岩下を選ぶと、[スンバラリア星人現る]の方が七話目に出現してしまうので注意。
七人目が来ない新聞部に、福沢玲子が1話目に話していた元木早苗が現れる。早苗の話によると、一人でも帰ってしまうと誰かが死んでしまう、七人目はこの中の誰かを殺しにやって来る、そして主人公は早苗と将来結婚することになっているのだという。結婚の約束をしてくれるなら、早苗が七話目を話して、主人公を助けてくれると言うのだが……
《1》:神田拓郎現る
結婚の約束をすると、早苗は早苗のおばあちゃんが早苗の体を出たときに見た神田拓郎という男子生徒の話を語る。
神田拓郎には彼女がいたのだが、あまりに嫉妬深いため怖くなり別れたくなった。そこへ彼を好きだという女の子が現れ、二人は目を盗んで付き合うようになった。そして、その女の子に片思いしている男は神田のことをとても憎らしく思っていた。
それから何日かして、神田は線路を枕代わりにし睡眠薬を飲んで眠り、電車に頭を轢かれて死んだという。
そして、これからやってくる七人目は神田だと早苗が言うと、語り部達はざわめく。
どうやら、神田の彼女というのが岩下で、彼を好きだという女の子が福沢で、その福沢を好きで神田を憎んでいた男が細田らしい。これは日野の仕組んだ茶番だ、とあきれた風間は新聞部を出ようとするが早苗に止められる。すでに神田はドアの向こうにいるのだという。
早苗は主人公に、自分の言ってることを信じてくれる?それとも変な子だと思ってる?と聞いてくるが…
《2》結婚は考え直そう、と言うと、早苗はドアまで走っていった。「結婚するよって、あれは嘘だったの!?」と問われ
《3》:犠牲者選択
早苗曰く、神田は誰でもいいから一人殺さないと成仏できない、自分と同じように誰かの首を取らないとだめなのだという。
そして、この中に神田を殺した人がいるので、その人が犠牲になるべきだ、と。
ドアが超常的な力で消し飛び、そこに頭を持たない男が立っていた。
みんな神田を見て動揺している。ただひとり沈黙をまもる荒井をのぞいて、誰もが神田を殺していてもおかしくない。
その時、主人公の頭の中に神田の声がひびいた。この中から誰か一人、殺す人間を決めろと言うのだ。
GOODENDの場合、話の最後に早苗との後日談がある。
結婚の約束はできないので七話目を話さなくてもいいです、というと早苗は泣いてしまう。
他のみんなは帰り、慰める福沢と早苗、主人公の3人が残る。早苗は福沢に、主人公と二人にして欲しい、と頼む。
早苗は、「結婚できなくてもいい、あなたのことは忘れるようにする。だけどね……、私の最後のお願い聞いてくれないかな?」と言うが…
彼女のお願いを聞くべきだろうか。
「私とキスをしてくれないかな」という早苗。主人公が早苗に口づけをすると、彼女の口からなにか得体のしれないものが入り込んできた。主人公はこらえきれず、それを飲み込んでしまった。
早苗は満面の笑みを浮かべて言った。「ねえ、私やっぱりあなたのこと忘れられそうもないみたい。だからあなたのことをね、私と同じふうにしちゃった」
早苗の中のおじいさんやおばあさんを分けてあげたのだという。 [BADEND]
早苗のお願いを断ると、彼女は部室を出て行った。一人残った主人公が寒気を感じて後ろを振り向くと……
そこには日野先輩がいた。
日野は七人目を話してくれる人が見つからないので、代わりに自分が七話目を話そうとしてやってきたのだという。
「じゃここにいつまでもいても仕方ないし、帰ろうぜ!そうだ、ファミリーレストランで、なんか食っていくか。腹へったなー」
「僕は、いい先輩を持ってしあわせものだ……」 [GOODEND]
早苗が勢いよくドアを開けると、そこには首から上がない学生服の男が立っていた。どうやら彼が神田拓郎らしい。
早苗は言った。
「この中の誰か一人が彼の生けにえとして差し出せば、ほかのみんなは助かることができるって。
でもみんな心配しないで。私が決めるわ。ね、坂上君あなたなんてどうかな」
神田さんと思われる男が近づいてきた。逃げようとする主人公だが、みんなに体を捕らえられた。
「おまえが犠牲になるのが一番いいんだ。関係ないものが犠牲になるのがあとくされなくていい」 [BADEND]
※SFC版の場合、犯人に福沢を選ぶと、岩下の部分が福沢に代わる
岩下は神田に首をもがれて死んだ。神田は岩下の首をつけ、(俺の首ができたよ。誰でもよかったんだ。だが、運のいいことに俺を殺したやつになるとはね。これでやっと救われる)と言って消えた。どうやら神田を殺したのは岩下だったようだ。
岩下の首無し死体は、早苗のおじいちゃんが始末してくれた。 [GOODEND]
あんなちゃらんぽらんな人はこの世に存在しなくていいんだ、と自分に言い聞かせ、主人公は風間を犠牲にすることに決めた。早苗のおばあちゃんが現れ、神田に襲いかかるも敗れてしまった。怒った神田はみんなを道連れにしようとするが、風間は「下手に出てるからって甘く見るなよ」と神田の肩に手を置くと、まぶしい光が主人公達を襲い、光がひくと神田はいなくなっていた。風間の声が聞こえる。
(僕が神田を成仏させたからな。僕は人間じゃない。何者かって?ふふ、地球外生命体とでもいっておこうか。いい男は謎が多い方がいいからな)
とりあえず、元木と風間のおかげで助かったようだ。 [GOODEND]
神田が部室に侵入しようとすると、日野が現れた。
日野は涙を流し「俺達はあんなに仲がよかったじゃないか。それがなんだ、女なんかにうつつを抜かして。俺は我慢できなくなってお前に自分の思いを告白した。しかしお前はそれからおれのことをさけるようになっていった。俺のことを汚いものを見るような目つきでみやがって。岩下や福沢の思いは受け止めることができるのに、おれの思いはうけとることができないんだ!どうして拒否するんだ!」と、首なしの神田に抱きついた。
そして「お前だけは絶対にほかの人には渡さない!!」と、彼を抱えたまま廊下を走り去っていった。
どうやら日野は異性との恋愛ができない人だったらしい。
「この展開はおばあちゃんにも予想できなかったみたい」
日野は学校の脇を流れる川で水死体で見つかった。結局自殺したということで事件は収まったらしい。 [GOODEND]
細田は神田に首をもがれて死んだ。神田はその首を自分の体につけようと持ち上げたが、すぐにポイっと床に捨ててしまった。(だめだ、いくら俺を殺したやつでもこんな首じゃ俺は救われない)
すると細田の首がふわふわと宙に浮かび上がり(僕の首のどこが気に入らないっていうんだい?失礼なこと言わないでくれよ)と、無理矢理神田さんの体にくっついてしまった。抵抗する神田は消えてしまい、あとには細田の首だけが残った。と、突然首のない細田の体が起き上がり、自分の首を腕に抱くと、そのまま廊下に出てものすごいスピードで走り去っていった。
細田さんは行方不明のままだ。 [GOODEND]
誰もが犯人に思えるが確実な証拠がない。その時ふと一人の名前が浮かんだ。荒井だけがここにいるメンバーの中でただ一人、神田と無関係な人だ。彼に対する好奇心が大きくなると、それを神田に読まれてしまい
(わかった荒井だな)
と、荒井が神田の犠牲になってしまい首をもがれてしまった。
関係ない荒井を犠牲にしてしまったことに責任を感じた主人公は、首のない荒井の死体を背負って部室を飛び出した。
走っていると、荒井の死体が動き、首を絞めようとしていた…… [BADEND]
福沢を選ぼうとした主人公だが、先に他のみんなに自分を指名されてしまい神田に襲われてしまう。早苗に助けを求めるが、彼女はほほえみながら自分を見つめるだけだ。
「大丈夫、死んだりさせないから。ずーーーーーーーーーっと一緒だよ」
早苗の口元には沢山のひとのかおがうごめいている。まさか、助けるっていうのは、自分があの中のひとりになるってことなのか!? [BADEND]
早苗の体がガクガクと激しく揺れはじめ、突然彼女のくちから白い煙のようなものが現れた。その煙の中にとても恐ろしい形相をした女の顔が浮かび、神田に襲いかかった。神田の悔しそうなうめき声が部室内にとどろき、消えてしまうのを見届けると、鬼のような形相をした顔はとてもおだやかな優しい顔に変化し、するすると早苗の口の中に吸い込まれていった。
「おばあちゃんがもう大丈夫だって。よかったね誰も死ななくて」 [GOODEND](※隠しシナリオへ)
[おばあちゃんが撃退]で話を終わらせると、隠しシナリオ[主人公の後輩田口真由美(男)]へのフラグが立つ。