この学校のボクシング部は昔はよかったが、 今は過去の栄光にすがりついてお情けで残ってるだけの幽霊クラブになってしまった。
新堂が話すのは、なぜボクシング部がそうなってしまったかという話なのだという。
当時のボクシング部には地獄の合宿という伝統的なしごきがあり、大抵の新入部員はここで消えていった。
《1》15年ほど前の合宿でも、一年生が逃げ出す計画を立てていたのだが、赤坂という一年生はその話を聞いて…。
《2》赤坂は脱走の相談を内緒にするという。 しかし信じなかったみんなは、夕食の支度の時赤坂をリンチにあわせた。 畑中亨という一年生は赤坂のグローブで赤坂を殴った。
リンチの末、赤坂は死んでしまう。
《3》一年生たちは赤坂の死体を埋めてしまう。
一年が過ぎ、畑中たちは二年生になり再び合宿所へ行くこととなった。そこで、 赤坂のグローブを見つけ…。
赤坂は、どうせ脱走するなら先輩たちに復讐してからにしようと提案し、先輩たちの夕食だけに眠り薬としびれ薬を混ぜてリンチすることになった。しかし、先輩の一人が死んでしまったために、自分たちも被害者のフリをしてボクシング部に恨みを持つ者の犯行に偽装工作する。
一年が経ち、赤坂たちは二年生になった。恒例の夏合宿が始まったある日、食事当番の一年生が「この味噌汁には、眠り薬もしびれ薬も入ってませんから……」と赤坂に味噌汁の椀を差し出してきた。今度は自分たちが一年生からの報復を受ける番だ、と思った二年部員たちは食事を取らなくなり、やがて衰弱して入院することになった。
しかし、実はあの時一年生で合宿に残っている部員は一人もいなかったという。(次の人の話へ)
畑中たちは、赤坂の死体を布団に運んでいって寝かせ、先輩のしごきで死んだように見せかけることにした。赤坂の死体を発見した先輩たちは、赤坂の死体を隠すため、燃やしてサンドバッグの中に骨を隠してしまう。
やがて合宿最終日になり、練習試合で畑中がリングに立つと、そこには真っ赤なローブをはおった赤坂がいた。畑中は赤坂に向かってめちゃくちゃに殴りつけたが、その姿は先輩の姿に変わっていった。どうやらみんな殴り合う相手が赤坂の姿に見えていたらしい。
ボクシング部員はリング上でみんな倒れ、学校が出した捜索隊によって発見された。そして、なぜか死んだはずの赤坂は数日後に現れ、学校に通い続けたという。(次の人の話へ)
畑中が戻ると、そこには確かにグローブがあった。そして無性にそのグローブをはめたくなった畑中は、それをはめてみんなのところに戻ったが、同級生に指摘され、自分の手を見てみると、そこにはグローブではなく、手首からちぎれた血だらけの手が畑中の拳を握っていたのだった。
このことによって畑中たちが赤坂を殺したことがばれてしまい、畑中は退学になった。(次の人の話へ)
畑中が死体を埋めた場所にいくと、そこの土に、白いロープで人型がつくってあった。そして背後から赤坂の霊が現れ、畑中の背におぶさるように乗った。畑中は背中に赤坂がはりついているのを感じ、自らの身体に拳を何度も打ち込んでいった。
翌日、畑中は白いロープの人型の中で死んでいるのが発見された。口の中には血のように赤いグローブが詰め込まれていたという。(次の人の話へ)
畑中はみんなにグローブのことを話したが、信じてもらえなかった。
次の日、畑中たちが午後のしごきを楽しみに待っていると、赤坂が現れ、古釘の入ったグローブをはめさせて自分を殴らせるという血の制裁を全員に行っていったという。(次の人の話へ)
<※3話目で荒井が消えている場合>
お前、赤坂ってどんな顔してたか知りたくないか?
十三年前の卒業アルバムを見てみると、畑中の写真もあった。しかし、その顔はどう見ても新堂だった。
驚いて振り返ると、新堂はいつの間にか消えていた。
このまま話を続けていっていいのだろうか?どうすればいいんだ。
1話目で岩下、2話目で風間、3話目で荒井をを消した状態でシナリオを進め、最後に畑中の顔を確認し、新堂を消してから話を[1.続ける]とすると、隠しシナリオへのフラグがたつ。この後5話目で福沢を消し、6話目の細田で特定の終わり方をすると、7話目に隠しシナリオ[仮面をつけた制服の少女]が出現する。
上記と同じ終わり方をすると、隠しシナリオ[主人公の後輩田口真由美(男)]へのフラグも立つ。